
2025 FIM世界耐久選手権(EWC) Rd.4 ボルドール24時間レース 予選
| 日程 | 2025.09.18 , 09.19 |
|---|---|
| サーキット | |
| ライダー | グレッグ・ブラック / エティエンヌ・マッソン / ダン・リンフット |
| 予選 | 1位 |
YOSHIMURA SERT MOTUL、ボルドールでポールポジション獲得
YOSHIMURA SERT MOTULは、2025年世界耐久選手権の最終戦となるボルドールにおいて、フリープラクティスと予選を制した。
スズキGSX-R1000Rを駆る現世界チャンピオンは、南フランスで行われる伝統の24時間レースをポールポジションからスタートし、再び世界タイトルを獲得する可能性をつなげた。
世界選手権のタイトルは、ル・キャステレにある有名なポール・リカール・サーキットで決定される。理論上はYOSHIMURA SERT MOTULを含む多くのチームにチャンピオンの可能性が残されている。
チームは今シーズン特に厳しいスタートを切ったが、「コカ・コーラ鈴鹿8時間耐久ロードレース」での表彰台フィニッシュによって再びチャンピオン争いに戻ることができた。チームディレクターの加藤陽平とチームマネージャーのダミアン・ソルニエに率いられるチームは、この最終戦を暫定首位からわずか15ポイント差で迎えた。ボルドールでは最大65ポイントが獲得可能であり、日仏共同チームにとって、タイトル獲得の可能性は大いに残されてる。
チームは週の初めにポール・リカール・サーキットに到着し、表彰台の最上段に立つという明確な目標を掲げていた。ライダーたちは、自身の意欲を示すかのように、フリープラクティスと木曜日に行われた第1回予選セッションで圧倒的な走りを見せました。グレッグ・ブラックは1分51秒311のタイムでセッションをリードし、サーキットレコードを更新した。同じ流れの中で、エティエンヌ・マッソンは1分51秒483、イギリス人チームメイトのダン・リンフットも1分51秒663のベストラップを記録し、それぞれのセッションで圧倒的な存在感を見せつけた。
この揺るぎない強さはナイトプラクティスでも続き、スズキのワークスマシンは再び最速ラップを記録し、その実力を証明した。
最終予選は9月19日金曜日の朝行われた。変わらぬ決意を胸に、3人のライダーは、最大ポイント獲得を目指して引き続き全力を尽くしました。ブラック(1分51秒456)とリンフット(1分52秒444)は前日に出したベストタイムを更新できなかったが、マッソンは驚異的なラップタイムを叩き出し、このサーキットの絶対的な新記録(1分50秒932)を樹立し、観客を沸かせた。
すべての予選セッションを通じて記録されたベスト2ラップの平均に基づき、YOSHIMURA SERT MOTULは1分51秒122のタイムを達成し、ポールポジションを獲得。この快挙によって、チームはすでに選手権で追加の5ポイントを手にしている。
加藤陽平 チームディレクター
私たちはここに最大限のポイントを獲得するために来ました。このポールポジションで、まずは第一の目標を達成しました。チームの雰囲気はとても良いです。個人的には常にレースに集中していますが、今回の予選では可能な限りの最高のパフォーマンスを達成できたと感じています。エティエンヌは本当に素晴らしいことをやってのけました。テクニカルチームも懸命に取り組んできました。また、鈴鹿8耐から採用したZFサスペンションにより、大きな改善を実現しました。今や全員が自信を持っています。私たちはレースと勝利に向けて集中しており、それを成し遂げられると確信しています。
ダミアン・ソルニエ チームマネージャー
私たちは過去3回のボルドールで優勝しており、ル・キャステレは私たちにとても合っているようです。週の始めから、すべてが完璧にかみ合っています。マシンとタイヤは非常に良いパフォーマンスを発揮し、ライダーたちも速く安定しています。完璧なタイヤ/ライダー/マシンの組み合わせです!
レースの戦略はシンプルです。ここでは65ポイントが手に入るので、それを取りに行く必要があります。すでに最初の5ポイントは獲得しました。残りを確実に手にする必要があります。ほかの戦略はありません。先頭に立つため持てる力をすべて注ぎ、計算はレースが終わった後にすればいいのです。
グレッグ・ブラック選手 [ライダーブルー]
決勝に向けて良いポジションを得られて本当に嬉しいです。これは常にチームの最優先目標というわけではありませんが、今回はチャンピオンシップ争いが接戦なので、できる限り多くのポイントを稼ぐことが重要で、無事に達成できました。
シャシー、エンジン、電子制御チームは皆、素晴らしい仕事をしてくれ、マシンをレースでも予選でも本当に走りやすいものに仕上げてくれました。個人的には、今日のストレートで理想的な状況ではなくタイムを更新できませんでしたが、マシンのポテンシャルは十分にあり、エティエンヌがそれを証明しました。次はレース本番、ここからが本気の勝負です。
エティエンヌ・マッソン選手 [ライダーイエロー]
昨日すでに良いタイムを出していましたが、長いミストラルストレートでほかのライダーの後ろに着けばさらに速く走れるとわかっていました。最後のセッションでは長い間チャンスを待ちました。幸運にも、ブリヂストンの素晴らしい予選用タイヤがあり、5~6周にわたり高いパフォーマンスを維持できます。理想の瞬間が訪れた時、私はそのチャンスをものにしました。私は予選向きのライダーではありませんが、前に出られるのは気持ちがいいですね。素晴らしいシャシーがあり、チームは信じられないほどの仕事をしてくれました。マシンは本当に完璧です。チームはピット作業でも素晴らしい仕事をしました。私たちが一番速いと思います。レースでは“ハンター”の立場にいるわけですが、それが最高のポジションだと思っています!
ダン・リンフット選手 [ライダーレッド]
タイトル獲得に向けて最大ポイントを獲得できて本当に嬉しいです。レース用のマシンはとても良い仕上がりで、私たち全員が快適に走れて、マシンのレースパフォーマンスに満足しています。だからこそレーススタートが待ちきれません。
目標は8時間と16時間の区間で最大ポイントを狙うことです。明確な目標があり、チーム全体がそれを達成するために完璧な仕事をしてきました。明日のレースが本当に楽しみです!
Qualifying
| position | Team | Machine | Avg. Best Lap |
| 1 | YOSHIMURA SERT MOTUL | SUZUKI GSX-R1000R | 1:51.122 |
| 2 | BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAM | BMW M1000RR | 1:51.376 |
| 3 | YART – YAMAHA | YMAHA YZF-R1 | 1:51.461 |
| 4 | F.C.C. TSR HONDA FRANCE | HONDA CBR1000RR-R | 1:51.538 |
| 5 | AutoRace Ube Racing Team | BMW M1000RR | 1:51.879 |

















