
2025 FIM世界耐久選手権(EWC) Rd.2 スパ8時間レース 予選
日程 | 2025.06.06 |
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サーキット | ![]() |
ライダー | グレッグ・ブラック / エティエンヌ・マッソン / ダン・リンフット |
予選 | 1位 |
YOSHIMURA SERT MOTUL、スパ8時間耐久レースでポールポジション&ラップレコードを獲得
2025年FIM世界耐久選手権第2戦「スパ8時間耐久レース」の予選が6月6日(金)に伝説のスパ・フランコルシャン・サーキットで行われ、YOSHIMURA SERT MOTULは両セッションで素晴らしいパフォーマンスを披露しました。
2度にわたる白熱の予選セッションを経て、グレッグ・ブラック選手が駆る#1 Suzuki GSX-R1000Rが新たなラップレコードを樹立し、スパ8耐のスタートグリッド最前列となるポールポジションを獲得しました。
グレッグ・ブラック選手、エティエンヌ・マッソン選手、そして負傷から復帰したばかりのダン・リンフット選手は、ルマン24時間耐久レース(24 Heures Motos)での開幕戦を経て、ベルギーでの8時間レースに新たな決意で挑みます。昨年のスパでは、優勝チームにわずか40秒差の2位でフィニッシュしており、今年はその雪辱を期す戦いとなります。
全長6.985kmのスパ・フランコルシャン・サーキットで、グレッグ・ブラック選手は2分17秒896という驚異的なタイムを記録し、従来のラップレコードを更新。スズキ GSX-R1000Rの高い戦闘力を改めて証明しました。
チームメイトたちも力強い走りを披露。上腕骨の骨折から完全復帰を果たしたダン・リンフット選手は、第1予選で2分18秒985という自己ベストをマーク。一方エティエンヌ・マッソン選手は、2度の予選セッション中に幾度か中断に見舞われながらも、第2予選で走行スタイルを修正し、2分19秒888という好タイムを刻み、本戦に向けて確かな手応えを掴みました。
予選順位は、各チームのベストラップ2本の平均タイムで決定されますが、YOSHIMURA SERT MOTULは平均2分18秒441というトップタイムを記録し、ポールポジションを獲得。さらに、チャンピオンシップポイントを追加で5ポイント獲得しました。
加藤陽平 チームディレクター
予選を終えてポールポジションを獲得できたことは、やはり格別の喜びです。そして何より、ライダーたちの素晴らしいパフォーマンスにはとても満足しています。全員が全力を尽くしてくれて、チーム全体にとって大きな手応えを感じられる内容でした。
また、ポールポジションに与えられる5ポイントを獲得できたことも、我々にとって非常に重要です。現在のチャンピオンシップ順位を考えると、1ポイントの重みが増しており、この5ポイントは我々にとって貴重な後押しになります。
とはいえ、明日は明日で、新しい挑戦が待っています。天気予報では雨の可能性もあるため、全く異なるコンディションでの準備が求められます。我々の目標は変わりなく、勝利を目指して戦うこと、それがすべてです。
ダミアン・ソルニエ チームマネージャー
素晴らしい予選セッションでした!グレッグは2分17秒896という見事なラップを記録しました。私は彼の走りをライブで見ていましたが、全身全霊でアタックしているのが伝わってきました。タンクにしっかり脚を押し付け、肘もロックして、高速コーナーのブランシモンのダブルレフトでも一切緩めない。その集中力と迫力は圧巻で、本当に完璧なラップでした。おそらくこのタイムが破られるには、かなり時間がかかるでしょう。スパで2分18秒の壁を破るのは、本当に特別なことです。
ダンも非常に良いタイムを出しましたし、エティエンヌは残念ながら赤旗の影響で思うように走れませんでしたが、それでもチーム全体としては非常に強いパフォーマンスを見せてくれました。皆が安定した走りをしてくれて、本当に誇らしいです。メカニック、そしてヨシムラをはじめとするチーム全員にとって、今回の結果は大きな喜びです。ル・マンでの苦しい展開を乗り越えて、今夜は皆が明るい表情。明日の決勝がとても楽しみです。
グレッグ・ブラック [ライダーブルー]
今日の午後に行われた第2予選セッションはとても良い内容でした。昨日のプライベートテストは天候が不安定で、ドライコンディションで走行するチャンスがほとんどなく、マシンのポテンシャルを十分に引き出すことができませんでした。でも今日は天気が回復し、スリックタイヤを使って走ることができました。
第1予選セッションでは路面状況に影響され、思うようなタイムを出すことができませんでした。そのため、第2セッションでは予選用タイヤを投入し、初めてスパで2分18秒の壁を突破。新たなラップレコードを記録することができました。
明日の決勝は雨の可能性が高いですが、今はこの予選結果に満足していますし、チャンピオンシップにとって大きな意味を持つポイントも獲得できました。今はレースに向けて集中しています。
エティエンヌ・マッソン [ライダーイエロー]
全体として、今回の予選はポジティブな内容で、走行中のフィーリングも良好でした。グレッグが第2セッションで素晴らしいタイムを記録してくれたおかげで、良いグリッドポジションを確保できたと思います。
私自身の第1セッションでは、路面状況に影響され、新品タイヤの恩恵を十分に活かすことができませんでした。第2セッションでは新品タイヤは使用できませんでしたが、レースを見据えて感覚を整え、自分のライディングに集中する良い機会となりました。課題に取り組み、いくつかのポイントで改善が見られたので、全体的には満足しています。
ただし、明日は天候が大きく変わる予報が出ており、すべてが振り出しに戻ります。正しい戦略的判断が求められますし、ル・マンでの経験を活かして、チャンピオンシップで少しでも順位を取り戻せるよう全力で挑みます。
ダン・リンフット [ライダーレッド]
このポールポジションは、予選を締めくくる最高の結果になりました。グレッグのラップは本当に素晴らしかった、おめでとう!私自身も第1セッションで納得のいくラップが刻めたと思っています。怪我からの復帰戦としては、まずまずのタイムが出せましたし、身体のコンディションも悪くなく、良い手応えを感じています。
明日は天候が大きく変わる予報が出ているので、それに備えた準備が必要になりますが、今日の結果からは大きな自信が得られました。この良い流れを、週末のスタートとしてしっかり楽しみたいと思います。
1 | YOSHIMURA SERT MOTUL | SUZUKI GSX-R1000R | 2’18.441 |
2 | YART YAMAHA | YAMAHA YZF-R1 | 2’18.452 |
3 | BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAM | BMW M10000RR | 2’18.507 |
4 | F.C.C. TSR Honda France | HONDA CBR1000RR-R | 2’18.862 |
5 | Tati team AVA6 racing | HONDA CBR1000RR-R | 2’19.821 |













