
2025 FIM世界耐久選手権(EWC) Rd.4 ボルドール24時間レース 決勝
| 日程 | 2025.09.20 , 09.21 |
|---|---|
| サーキット | |
| ライダー | グレッグ・ブラック / エティエンヌ・マッソン / ダン・リンフット |
| 予選 | 1位 |
| 本戦 | 1位 |
YOSHIMURA SERT MOTUL、2025年ボルドールで圧巻の勝利
YOSHIMURA SERT MOTULは、2025年FIM世界耐久選手権の最終戦でフルポイントを獲得し、名高いボルドールで3連勝を飾った。完璧な走りを披露したものの、日仏共同チームはわずか1ポイント差でEWCタイトル防衛を逃しました。
再び世界タイトルを獲得するためには、フランス南部ポールリカール・サーキットで完璧なレース運びが必要でした。その意志は序盤から明確で、グレッグ・ブラックがQ1でボルドール予選ラップレコードを更新し、翌日にはチームメイトのエティエンヌ・マッソンが1分51秒を切るラップタイムを記録、週末を通して最速のタイムを叩き出しました。
YOSHIMURA SERT MOTULはその勢いをレースのスタートにもつなげ、グレッグ・ブラック選手が集団の先頭に立ち、1周目をトップで通過しました。レース序盤、グレッグ・ブラック選手、エティエンヌ・マッソン選手、そしてダン・リンフット選手は、選手権での最大のライバルたちと激しい戦いを繰り広げました。
給油後に行われた作業に対するSTOP&GOペナルティにもかかわらず、YOSHIMURA SERT MOTULは8時間経過時点で首位を維持し、ボーナスの10ポイントを獲得しました。
夜間を通じて、ライダーたちはミスなく走行と給油を繰り返し、16時間経過時点でも依然トップを走行し、2位との差は1周。さらにボーナスの10ポイントを加算しました。
過酷なレースで、出走53チーム中20チームがリタイアする中、YOSHIMURA SERT MOTULは集中力を切らさず、ボルドール3連覇を成し遂げました。チームは完璧なレースで疑う余地のない勝利を収め、この大会で可能な最大ポイントである65ポイントを獲得。しかしながら、この偉業にもかかわらず、最終ランキングではわずか1ポイント差で世界タイトルを逃しました。
加藤陽平 チームディレクター
正直、今の気持ちをどう表現すればよいか少し難しいです。もちろん、あと一歩でタイトルに届かなかった悔しさはありますが、同時にチームのパフォーマンスとライダーたちの働きぶりにとても満足しています。週の初めから私たちは非常に好調でした。最初の予選でグレッグがトラックレコードを更新し、翌日にはエティエンヌがさらに記録を更新しました!そしてレースでは、今のマシンの全てを発揮して強さを示す完璧な走りを披露できました。来年は非常に期待できる新型バージョンで戻ってきます。
ダミアン・ソルニエ チームマネージャー
ボルドールを3連覇したので、このトロフィーを手元に置くことができます。我々のチームはここ6年間で5度勝利しました。これは本当に喜ばしいことです。
ただ、タイトルを逃した1ポイントにはやはり少し苦い思いがあります。ですが、それもレースです。YAMAHAチームには大いなる尊敬と敬意を抱いていますし、素晴らしいシーズンを戦ったBMWチームにも思いを寄せています。私たちは全員、このタイトルにふさわしかったと思います。
グレッグ・ブラック選手 [ライダーブルー]
チームは昨年よりも速いペースで走れるようにマシンを改良してくれました。だから、レースでやるべきことはただひとつ、ゴールまで先頭を守り抜いて65ポイントを取ることでした。私たちは自分たちのやるべきことを分かっていました。そしてそれを実行するだけでした。この非常にタフなレースで勝利できたことを嬉しく思います。ミストラルストレートはバイクに大きな負担をかけますが、今回の勝利はスズキの信頼性を再び証明しました。もちろん、選手権を1ポイント差で失ったのは辛いですが、全力を尽くしました。2026年はもっと強くなって戻り、シーズン序盤のミスを減らしたいと思います。
エティエンヌ・マッソン選手 [ライダーイエロー]
予選後、レースに自信を持って臨めました。予定通りのペースでスタートし、一晩中そのペースを維持しながらライバルにプレッシャーをかけ続けようと戦い、それをまさにやり遂げることができました。ピットストップでもチームはまたしても素晴らしい仕事をしてくれました。まさに模範的で、全員が計画を忠実に守りました。残念ながらタイトル獲得には至りませんでしたが、私たちは誇りに思っていいと思います。来年、また会いましょう。
ダン・リンフット選手 [ライダーレッド]
もちろん、この勝利はチーム全体にとって非常に大きな成果です。全員が満足できる結果ですが、同時に世界選手権を逃した悔しさもあります。それが今の率直な気持ちです。やるべきことはすべてやり、この大会で可能な最大ポイントを獲得しました。その後は自分たちの手を離れ、ライバルの結果次第でした。YARTが世界選手権を制したことを心から祝福したいと思います。私たちは全力を尽くし、それを誇りに思える。おかげですべての条件を味方につけ、できるだけ長く希望をつなぐことができました。
Qualifying
| position | Team | Machine | Avg. Best Lap |
| 1 | YOSHIMURA SERT MOTUL | Suzuki GSX-R1000R | 1:51.122 |
| 2 | BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAM | BMW M1000RR | 1:51.376 |
| 3 | YART – YAMAHA | YMAHA YZF-R1 | 1:51.461 |
| 4 | F.C.C. TSR Honda France | Honda CBR1000RR-R | 1:51.538 |
| 5 | AutoRace Ube Racing Team | BMW M1000RR | 1:51.879 |
Final
| position | Team | Machine | Laps |
| 1 | YOSHIMURA SERT MOTUL | Suzuki GSX-R1000R | 728 |
| 2 | YART – YAMAHA | YMAHA YZF-R1 | 725 |
| 3 | CHAMPION-MRP-TECMAS | BMW M1000RR | 709 |
| 4 | Kaedear-Dafy-Rac41-Honda | HONDA CBR1000RR-R | 709 |
| 5 | NATIONAL MOTOS HONDA FMA | HONDA CBR1000RR-R | 708 |
| 6 | TEAM 18 POMPIERS IGOL CMS MOTOSTORE | YMAHA YZF-R1 | 701 |
| 7 | Revo-M2 | Aprilia RSV4 | 699 |
| 8 | Team Bolliger Switzerland #8 | Kawasaki ZX-10R | 693 |
| 9 | MANA-AU COMPETITION | HONDA CBR1000RR-R | 692 |
| 10 | TEAM 33 LOUIT APRIL MOTO | Kawasaki ZX-10R | 692 |
Ranking
| position | Team | Machine | FRA | BEL | JPN | FRA | Total |
| 1 | YART – YAMAHA | YMAHA YZF-R1 | 63 | 25 | 51 | 139 | |
| 2 | YOSHIMURA SERT MOTUL | Suzuki GSX-R1000R | 28 | 24 | 21 | 65 | 138 |
| 3 | BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAM | BMW M1000RR | 42 | 27 | 18 | 21 | 108 |
| 4 | Kawasaki Webike Trickstar | Kawasaki ZX-10R | 53 | 17 | 13 | 83 | |
| 5 | ERC Endurance #6 | BMW M1000RR | 43 | 15 | 10 | 6 | 74 |
| 6 | F.C.C. TSR Honda France | HONDA CBR1000RR-R | 26 | 32 | 11 | 69 | |
| 7 | Team Bolliger Switzerland #8 | Kawasaki ZX-10R | 22 | 13 | 32 | 67 | |
| 8 | MANA-AU COMPETITION | Honda CBR1000RR-R | 14 | 10 | 29 | 53 | |
| 9 | Elf Marc VDS Racing Team/KM99 | YAMAHA YZF-R1 | 13 | 12 | 12 | 4 | 41 |
| 10 | MAXXESS BY BMRT 3D | Kawasaki ZX-10R | 32 | 8 | 40 |






















YOSHIMURA SERT MOTULは現在、2026年シーズンに向けて準備を進めています。
開幕戦は2026年4月16日から19日にかけて開催されるル・マン24時間(24 Heures Motos)になります。