全日本ロードレース選手権(JSB1000クラス) Rd.8 鈴鹿サーキット

日程 2022.11.05 , 11.06
サーキット 鈴鹿サーキット(三重)
ライダー 渡辺 一樹
予選 予選1 : 2位
予選2 : 2位
予選3 : 2位
本戦 レース1 : 2位
レース2 : 2位
レース3 : 2位

結果は同じでもレース3で王者と互角の勝負を繰り広げる

2022年の全日本ロードレース選手権は、三重県・鈴鹿サーキットでシリーズ最終戦を迎えた。JSB1000クラスは、史上初めて3レース制で行われた。
渡辺にとっては、8月末の第6戦オートポリス以来の全日本JSB1000クラスとなった。その間、MotoGPサンマリノ、ボルドール24時間に参戦し、多くの経験を積んで迎えた最終戦でもあった。
今回は、事前テストが無く木曜日の特別スポーツ走行からレースウイークがスタート。オートポリスからジオメトリーを変更するなど、車体セットで様々なトライを行って来た。渡辺が欠場した第7戦岡山ではチームマネージャーの加賀山就臣が代役参戦しマシンを評価し、そのデータを反映しつつチームで話し合い、EWC世界耐久選手権もシーズンが終わったこともあり、ポテンシャルアップに使えそうなパーツはできる限り投入し、エアロダイナミクスも見直した仕様を持ち込んで最終戦に挑んでいた。
木曜日の1本目では、トップタイムをマークし走り出しは上々だったが、その後も2本目、金曜の2本のセッションを使って試行錯誤を繰り返していった。

公式予選(土曜日)
40分間で争われた公式予選。セッション序盤のアタックで2分05秒608をマークし、上々の手応えを得ていたものの、セッション終盤のアタックに向けて時間配分がうまくいかず、2度目のタイムアタックはできずに終わったものの、リズムはよく、渡辺自身のベストラップを更新し2分04秒台も見えて来ていた。ポジションは#1中須賀選手(YAMAHA)に次ぐ2番手につけた。

決勝レース1(土曜日)
20周で争われたレース1。渡辺は、ややスタートで出遅れるもののオープニングラップで2番手までポジションを回復すると2周目にはトップに浮上する。背後には中須賀選手が迫っていたが、タイヤマネジメントを考えながらもトップを走り続ける。しかし、レース終盤になると思っていた以上にタイヤを温存できておらず厳しい展開となっていく。そして15周目の2コーナーでは、クリッピングポイントにつけず、はらんでしまったところを中須賀選手にかわされてしまうが、続くS字コーナーで抜き返す。ヘアピンでもインにつけなかったところを中須賀選手に入られてしまう。すかさず200Rシケインの進入で仕掛けていくが、うまくいかず逆に差がついてしまう。レース1は、そこで勝負がつき渡辺は2位でフィニッシュした。

決勝レース2(日曜日)
レース2は、12周と短期決戦で争われた。ここでも、まずまずのスタートを切った渡辺は5番手で1コーナーをクリア。2周目には#3清成選手(HONDA)、中須賀選手に続き3番手に浮上しトップグループにつけていたが、4周目に中須賀選手がトップに浮上。渡辺も、これを追いたいところだったが、清成選手をすぐにかわせず、6周目の130Rでかわして2番手に上がった時点では、中須賀選手に差をつけられてしまっていた。このギャップは、縮めることはできず、一度も勝負できないまま悔しい2位となった。

決勝レース3(日曜日)
気持ちをリセットして臨んだレース3。レース1と2の中間とも言える15周という周回数。好スタートを切った渡辺は2コーナーでトップに浮上。オープニングラップはトップで戻ってくるが、レース1、レース2での経験を踏まえ、一度、後方に下がってでもレース終盤に勝負できるようにマネジメントしていく。後方から#6亀井選手(HONDA)が上がってくるとトップに立ちレースを引っ張る。その後方で渡辺は、中須賀選手と何度か抜きつ抜かれつを繰り返していた。
そしてレース終盤を迎え、中須賀選手が亀井選手をかわしてトップに立つと、渡辺もすかさず反応し、亀井選手をパスして中須賀選手を追っていく。そして14周目のシケイン進入で中須賀選手をかわすとトップに浮上して最終ラップに入っていく。何とか抑え切りたい渡辺だったが、ヘアピンでややはらんだ隙を突かれ2番手に下がる。最後のシケインへのブレーキングで勝負するが届かず、僅差の2位となった。

渡辺一樹 ライダーコメント

8月のオートポリス以来の全日本になりましたが、そのときから車体セットを大きく変更し、自分が不在の時に岡山戦で加賀山TMが実戦で乗って評価してくれたことを反映して、今回もチームがいろんなトライをしてくれました。結果で恩返しをしたかったのですが、レースごとに段階を経て調整しスピードアップにつながったと思います。
レース3で、中須賀選手の強さには追いつけましたが、最後は自分の弱さが出てしまいました。できれば勝って終わりたかったです。
今シーズンは、YOSHIMURA SUZUKI RIDEWINというチーム体制で走らせていただきました。様々なスポンサー、関係者の皆さんには、感謝しかありません。本当にありがとうございました。

加賀山就臣 チームマネージャーコメント

まずは、2022年シーズンをYOSHIMURA SUZUKI RIDEWINとして戦え終えたことをスポンサー、関係者の皆さんに感謝いたします。今回は事前テストがなく、木曜日からの走り出しとなりましたが、チームとして様々なトライをしていきました。3レースとも結果は2位と同じでしたが、レース1、レース2の反省を生かして、レース3では、王者・中須賀選手と勝負することができました。目標としていた優勝には届かなかったこと、一樹選手に完璧なセッティングを作ってあげられなかった事は心残りですが、胸を張れる2位だと思います。
加藤陽平チームディレクター、吉村不二雄社長も応援に駆けつけてくれたこともライダーの渡辺を始め、チーム全体の士気高揚につながりました。そして何よりもファンの皆さんの声援がチームに力をくれたことは間違いありません。
来シーズンもレースを盛り上げていきたいと思っているので、引き続き熱い応援をお願いいたします。

JSB1000 公式予選セカンドラップタイム正式結果
(決勝レース1スターティンググリッド)

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 中須賀 克行 YAMAHA FACTORY RACING TEAM YZF-R1 2’04.805
2

渡辺 一樹

YOSHIMURA SUZUKI RIDEWIN GSX-R1000R +1.148
3 亀井 雄大 Honda Suzuka Racing Team CBR1000RR-R +1.281

JSB1000決勝 レース1正式結果

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 中須賀 克行 YAMAHA FACTORY RACING TEAM YZF-R1 42’22.131
2

渡辺 一樹

YOSHIMURA SUZUKI RIDEWIN GSX-R1000R 42’29.382
3 清成 龍一 TOHO Racing CBR1000RR-R 42’29.715

JSB1000 ファステストラップ正式結果
(決勝レース2スターティンググリッド)

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 中須賀 克行 YAMAHA FACTORY RACING TEAM YZF-R1 2’06.215
2

渡辺 一樹

YOSHIMURA SUZUKI RIDEWIN GSX-R1000R +0.236
3 清成 龍一 TOHO Racing CBR1000RR-R +0.519

JSB1000決勝 レース2正式結果

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 中須賀 克行 YAMAHA FACTORY RACING TEAM YZF-R1 25’18.280
2

渡辺 一樹

YOSHIMURA SUZUKI RIDEWIN GSX-R1000R 25’22.465
3 清成 龍一 TOHO Racing CBR1000RR-R 25’24.476

JSB1000 公式予選ベストラップタイム正式結果
(決勝レース3スターティンググリッド)

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 中須賀 克行 YAMAHA FACTORY RACING TEAM YZF-R1 2’04.487
2

渡辺 一樹

YOSHIMURA SUZUKI RIDEWIN GSX-R1000R +1.121
3 亀井 雄大 Honda Suzuka Racing Team CBR1000RR-R +1.425

JSB1000決勝 レース3正式結果

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 中須賀 克行 YAMAHA FACTORY RACING TEAM YZF-R1 31’48.225
2

渡辺 一樹

YOSHIMURA SUZUKI RIDEWIN GSX-R1000R 31’48.512
3 亀井 雄大 Honda Suzuka Racing Team CBR1000RR-R 31’52.362

JSB1000ポイントランキング

順位 ライダー チーム ポイント
1 中須賀 克行 YAMAHA FACTORY RACING TEAM 334P
2 渡辺 一樹 YOSHIMURA SUZUKI RIDEWIN 221P
3 岡本 裕生 YAMAHA FACTORY RACING TEAM 2 173P
4 作本 輝介 AstemoHondaDreamSIRacing 152P
5 亀井 雄大 Honda Suzuka Racing Team 146P
6 濱原 颯道 Honda Dream RT SAKURAI HONDA 139P
7 岩田 悟 Team ATJ 129P
8 榎戸 育寛 SDG Motor Sports RT HARC-PRO. 87P
9 関口 太郎 SANMEI Team TARO PLUSONE 83P
10 清成 龍一 TOHO Racing 66P

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