全日本ロードレース選手権(JSB1000クラス) Rd.4 スポーツランドSUGO

日程 2022.06.04 , 06.05
サーキット スポーツランドSUGO(宮城)
ライダー 渡辺 一樹
予選 予選1 : 4位 / 予選2 : 4位
本戦 レース1 : 4位 / レース2 : 5位

テスト不足が響いた第4戦SUGO

第4戦SUGOラウンドは、第3戦のオートポリスSUPER 2&4 RACEから2週間のインターバルで行われた。
5月10日・11日に行われたここSUGOでの事前合同テストで、渡辺一樹は初日に転倒を喫し負傷。翌週に行われた第3戦では、満身創痍ながら2レースとも表彰台に上がることができたが、今大会は事前テストをしっかり行ったライバル勢との差を少しでも詰めて挑む戦いとなっていた。
走行初日となった金曜日は、ウエットコンディションとなってしまいドライを見据えつつ、ウエットでのフィーリングを確かめていく。

公式予選(土曜日)
土曜日は、朝から青空が広がる快晴の中、9:20より公式予選がスタートする。渡辺がドライコンディションを走るのは、このセッションが実質初めてとなっていたため、タイムアタックも重要だが、マシンセッティングを進めていかなくてはならなかった。セッション終盤にタイムアタックに入り1分26秒826をマーク。レース2のグリッドを決めるセカンドタイムも1分26秒874と、ほぼ同じタイムで、それぞれ4番手グリッドを獲得した。

レース1(土曜日)
2列目から好スタートを切った渡辺は、ホールショットを奪うが、2コーナーでインから#1中須賀克行選手(YAMAHA)にかわされ2番手。中須賀選手のテールを追っていくが、ジリジリと離されてしまう。渡辺の背後には、#29岡本裕生選手(YAMAHA)、#27作本輝介選手(Honda)が迫り、三つ巴の2位争いとなる。渡辺は、集団のトップを必死にキープするが、2人にかわされ4番手に下がると、そのままチェッカー。4位でゴールする結果となった。

レース2(日曜日)
レース1の反省を踏まえ、レース2に向けて大きくセットを変更。朝のウォームアップ走行で確認し、いい方向に調整が進んでいる事が判ったがポジティブな部分とネガな部分があり、レース2までに、さらにマシンのセットアップを進めていった。
ST1000クラスのレースで起きたアクシデントの影響によりタイムスケジュールが変更され、JSB1000クラスのレース2は、5周減算の20周で争われることになった。
レース2でも好スタートを切った渡辺は1コーナーで3番手に上がり、トップグループにつける。レース1のときよりもアベレージが上がっており、マシンセットの方向性は正しかったが、ライバルも同様にアベレージを上げてきておりその差が出て来てしまう。トップグループは、渡辺を含む5台が形成。タイヤに合ったセットアップが詰め切れていない渡辺は、2台にかわされ5番手に下がる。それでも必死に前を追い、一時は4番手のテールが近づく場面もあったが、レース終盤には単独走行となり5位でフィニッシュした。

渡辺一樹 ライダー コメント

身体的には前戦オートポリスのときよりは、いい状態で走ることができましたが、SUGOの事前テストで転倒してしまったことによって、いい流れを作ることができなかったことに責任を感じています。
今回で前半戦が終わりました。新体制とはいえ、知っているメンバー、知っているバイクで走らせてもらい、優勝を狙えるレースもありました。チームのポテンシャルがあることを実証できたと思います。後半戦では、結果で残したいですし、やらなければいけないですね。

加賀山就臣 チームマネージャーコメント

まだ傷が癒えない状態ながら一樹は頑張ってくれました。こういうときこそコンディションに合ったセットを出してライダーにバイクを渡さなければならなかったのですが、それが十分ではありませんでした。結果として表彰台は逃してしまいましたが、最小限のダメージに留めてくれました。
チームとして戦略不足もあったので、反省すべきところや前半戦での課題を改善し、チームのポテンシャルを底上げして後半戦に挑みます。
応援よろしくお願いします。

JSB1000 公式予選結果

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 中須賀 克行 YAMAHA FACTORY RACING TEAM YZF-R1 1’25.933
2 亀井 雄大 Honda Suzuka Racing Team CBR1000RR-R +0.009
3 岡本 裕生 YAMAHA FACTORY RACING TEAM 2 YZF-R1 +0.115
4

渡辺 一樹

YOSHIMURA SUZUKI RIDEWIN GSX-R1000R +0.893

JSB1000決勝 レース1正式結果

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 中須賀 克行 YAMAHA FACTORY RACING TEAM YZF-R1 36’25.431
2 岡本 裕生 YAMAHA FACTORY RACING TEAM 2 YZF-R1 +4.807
3 作本 輝介 AstemoHondaDreamSIRacing CBR1000RR-R +11.725
4

渡辺 一樹

YOSHIMURA SUZUKI RIDEWIN GSX-R1000R +20.659

JSB1000 公式予選セカンドラップタイム

順位 ライダー チーム マシン タイム
1

亀井 雄大

Honda Suzuka Racing Team CBR1000RR-R 1’26.088
2 中須賀 克行 YAMAHA FACTORY RACING TEAM YZF-R1 +0.222
3 岡本 裕生 YAMAHA FACTORY RACING TEAM 2 YZF-R1 +0.301
4

渡辺 一樹

YOSHIMURA SUZUKI RIDEWIN GSX-R1000R +0.786

JSB1000決勝 レース2正式結果

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 中須賀 克行 YAMAHA FACTORY RACING TEAM YZF-R1 29’03.069
2 岡本 裕生 YAMAHA FACTORY RACING TEAM 2 YZF-R1 +0.184
3 亀井 雄大 Honda Suzuka Racing Team CBR1000RR-R +2.381
4 作本 輝介 AstemoHondaDreamSIRacing CBR1000RR-R +2.396
5

渡辺 一樹

YOSHIMURA SUZUKI RIDEWIN GSX-R1000R +11.436

JSB1000ポイントランキング

順位 ライダー チーム ポイント
1 中須賀 克行 YAMAHA FACTORY RACING TEAM 200P
2 岡本 裕生 YAMAHA FACTORY RACING TEAM 2 143P
3 渡辺 一樹 YOSHIMURA SUZUKI RIDEWIN 132P
4 濱原 颯道 Honda Dream RT SAKURAI HONDA 80P
5 作本 輝介 AstemoHondaDreamSIRacing 78P
6 岩田 悟 Team ATJ 71P
7 亀井 雄大 Honda Suzuka Racing Team 68P
8 榎戸 育寛 SDG Motor Sports RT HARC-PRO. 58P
9 関口 太郎 SANMEI Team TARO PLUSONE 44P
10 柳川 明 KRP SANYOUKOUGYO RSITOH 43P

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