
2026 FIM世界耐久選手権(EWC) Rd.3 鈴鹿8時間耐久ロードレース 決勝
| 日程 | 2026.07.05 |
|---|---|
| サーキット | |
| ライダー | グレッグ・ブラック / ダン・リンフット / 渥美 心 |
| 予選 | 8位 |
| 本戦 | 6位 |
Yoshimura SERT Motul、EWCタイトル獲得への望みをつなぐ
7月5日(日)に開催された第47回「コカ・コーラ」鈴鹿8時間耐久ロードレースは、数々のドラマが繰り広げられる一戦となりました。天候が目まぐるしく変化し、複数のアクシデントによってレースが幾度も中断される中、ヨシムラSERT Motulは6位でチェッカーフラッグを受け、2026 FIM世界耐久選手権(EWC)タイトル獲得への望みをしっかりとつなぎました。
今年の鈴鹿8耐は、予選を通過した全50チームにとって非常に過酷なレースとなりました。ウォームアップ前から雨が降り始め、不安定な空模様のもとで決勝がスタート。8番グリッドからスタートしたグレッグ・ブラック選手は、素晴らしいスタートを決め、依然として路面が濡れたコンディションの中でホールショットを奪いました。難しいコンディションでも冷静な走りを見せたグレッグ・ブラック選手は、最初のセーフティカーが導入されるまで、常にトップグループでレースを展開しました。
チーム最初のピットストップからわずか数分後、複数のクラッシュの発生により2度目のセーフティカーが導入され、第2スティントの大半はその影響下で進行しました。度重なるセーフティカー介入により、先頭との差を縮めるチャンスは大きく制限され、再スタートのタイミングもチームにとって不利な状況が続きました。
さらにYoshimura SERT Motulは、給油手順に関する違反により10秒間のストップ&ゴーペナルティを科されるという試練にも見舞われました。それでもチームは最後まで諦めることなく戦い続け、レース中盤までに6位までポジションを回復。その順位を守りながら終盤へと進みました。
レース終盤には再び激しい雨が降り始め、さらにセーフティカーが導入されました。その後はライダー、そしてテクニカルクルーともにミスのない完璧な仕事を見せましたが、レース終盤のスローダウンによって順位が確定し、トップ5入りを狙える位置にいながらも追い上げの機会を失いました。波乱に満ちた186周のレースを走り切り、Yoshimura SERT Motulは6位でフィニッシュしました。
Yoshimura SERT Motulは今回の結果により84ポイントを獲得し、暫定ランキング3位で最終戦を迎えます。最終戦ではまだ多くのポイントが獲得可能であり、タイトル争いは依然として続いています。
2026 FIM世界耐久選手権(EWC)最終戦となる第89回ボルドール24時間耐久ロードレースは、9月17日から20日にかけて、フランスのポールリカールサーキットで開催されます。
加藤陽平 チームディレクター
本日の結果については、率直に言って悔しい気持ちです。事前テストで非常に良いペースを見せることができていたため、表彰台、そして優勝争いも十分にできると信じていました。しかし残念ながら、この1週間を通してすべてが思い描いていたようには進みませんでした。
SUZUKI 新型GSX-R1000Rの高いパフォーマンス、ライダーたちの力強い走り、そしてチーム全員の素晴らしい仕事にもかかわらず、さまざまなアクシデントや難しいコンディションが重なり、目標としていた結果には届きませんでした。
今回の週末で得られたすべての経験をしっかりと分析し、その学びを糧に、最終戦ボルドールではさらに強くなって戻ってきたいと思います。
最後に、チームメンバー全員、そして変わらぬご支援と温かい声援を送ってくださったファンの皆さまに心より感謝申し上げます。。
ダミアン・ソルニエ チームマネージャー
厳しい1週間だっただけに、今回の結果には当然悔しさがあります。練習走行では複数回の転倒があり、決勝では天候の変化に加え、ストップ&ゴーペナルティ、そして何よりもセーフティカーの介入によって、さらに難しいレースとなりました。
特に2度にわたり、私たちとトップ集団の間にセーフティカーが入ってしまい、そのたびに約半周の差がついてしまいました。その影響で追い上げのチャンスは大きく失われました。優勝は難しかったかもしれませんが、表彰台獲得は十分に狙える位置にいたと本気で思っています。
それでも、選手権争いにおいて貴重なポイントを持ち帰ることができましたし、タイトル争いはまだ終わっていません。このレースで得たすべてを分析し、最終戦ボルドールに向けて万全の準備を進め、再びチャンピオン獲得を目指して戦います。
また、この場を借りてチーム全員の素晴らしい仕事に感謝したいと思います。メカニックたちは転倒したマシンを何度も修復し、1週間を通して本当に素晴らしい仕事をしてくれました。ライダーたちも最後まで決して諦めることなく走り続け、全員が持てる力を出し切ってくれました。
このような週末を経験すると、改めてこのチームの強さを実感します。私たちは皆、ヨシムラファミリーにとって特別な意味を持つ鈴鹿で結果を残したいという強い思いを持っていました。今回は運が味方してくれませんでしたが、次はさらに強くなって戻ってきます。
グレッグ・ブラック 選手 [ライダーブルー]
6位という結果は、もちろん悔しいです。8番グリッドからでも十分に追い上げられるだけのペースがあると確信していました。
スタートはとても良く決まり、路面が湿っているうえにオイルによる中断や天候の変化が続く非常に難しいコンディションの中でも、僕たちのレースペースには十分な競争力があることをすぐに証明できました。
チームはレースを素晴らしくマネジメントしてくれましたし、僕たちは常にトップクラスのペースで周回を重ねていました。しかし、ストップ&ゴーペナルティやピットで数秒を失ったこと、そしてタイミングの悪いセーフティカーの介入が何度も重なったことで、表彰台争いに加わるチャンスを逃してしまいました。正直なところ、チェッカーまでにはあと1~2ポジションは上げられるだけのペースがあったと思っています。
悔しさはありますが、選手権に向けて重要なポイントを獲得できたことは大きな収穫です。1週間を通して素晴らしい仕事をしてくれたチーム全員、そして最後まで全力を尽くしてくれたチームメイトに感謝したいです。
SUZUKI 新型GSX-R1000Rは大きなポテンシャルを示してくれましたし、シーズン後半に向けて非常に心強い土台が築けたと感じています。今回は運が味方してくれませんでしたが、ボルドールでは必ず僕たちのチャンスが来ると信じています。
ダン・リンフット 選手 [ライダーイエロー]
今日のレースは、スタート直後から非常に厳しいウエットコンディションとなり、とても難しいレースでした。それでもペースは悪くなく、場面によっては十分な競争力を発揮できていたと思います。
路面が乾き始めたときはマシンのフィーリングも非常に良く、自信を持って走ることができました。一方で、雨脚が強まると少し苦戦する場面もありました。
6位という結果は、もちろん目指していたものではありません。これまで鈴鹿では表彰台を獲得してきたこともあり、自分たちの期待はもっと高いところにありました。
個人的には、ダブルスティントを何度も担当し、レースを通して安定したペースを維持しながら、自分にできるすべてを出し切ったつもりです。
今回のレースを振り返り、ウエットコンディションで不足していた部分をしっかり分析するとともに、この週末で得られたポジティブな要素を糧に、気持ちをボルドールへ切り替えていきます。
選手権争いはまだ終わっていません。シーズンを最高の形で締めくくれるよう、チーム一丸となって全力を尽くします。
渥美 心 選手 [ライダーレッド]
今日のレースは、8時間を通してウエットコンディションが続く非常に難しいレースとなりました。さらに、ストップ&ゴーペナルティを受けたことで、戦いはより厳しいものになりました。
それでもライダー全員が大きなミスをすることなく、最後まで全力で走り切ることができました。
私自身は、ウエットコンディションでのライディングを向上させることを意識して走りました。周回を重ねるごとに自信を深め、ペースも徐々に向上し、最終的には2分18秒台で安定して周回することができました。この経験は、今後ウエットコンディションで戦ううえで大きな自信につながると思います。
6位という結果は、もちろん私たちが期待していたものではありません。しかし、それもレースです。
今回の週末で得た経験をしっかりと糧にし、前向きな気持ちを持って、次戦ではさらに良い結果を目指して全力で挑みます。
Qualifying
| position | Team | Machine | Best Lap |
| 1 | Honda HRC | Honda CBR1000RR-R SP | 02:04.738 |
| 2 | BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAM | BMW M1000RR | 02:04.813 |
| 3 | Elf Marc VDS Racing Team/KM99 | Yamaha YZF-R1 | 02:04.960 |
| 4 | YART YAMAHA OFFICIAL EWC TEAM | Yamaha YZF-R1 | 02:05.169 |
| 5 | YAMAHA FACTORY RACING TEAM | Yamaha YZF-R1 | 02:05.196 |
| 6 | F.C.C. TSR Honda France | Honda CBR1000RR-R SP | 02:05.321 |
| 7 | Astemo Pro Honda SI Racing | Honda CBR1000RR-R | 02:05.323 |
| 8 | YOSHIMURA SERT MOTUL | Suzuki GSX-R1000R | 02:05.359 |
| 9 | AutoRace Ube Racing Team | BMW M1000RR | 02:05.461 |
| 10 | SDG Team HARC-PRO. Honda | Honda CBR1000RR-R | 02:05.851 |
Final
| position | Team | Machine | Laps | Points |
| 1 | Honda HRC | Honda CBR1000RR-R SP | 188 | 35 |
| 2 | YAMAHA FACTORY RACING TEAM | Yamaha YZF-R1 | 188 | 29 |
| 3 | BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAM | Yamaha YZF-R1 | 188 | 25 |
| 4 | YART YAMAHA OFFICIAL EWC TEAM | Honda CBR1000RR-R | 188 | 21 |
| 5 | AutoRace Ube Racing Team | BMW M1000RR | 188 | 17 |
| 6 | YOSHIMURA SERT MOTUL | Suzuki GSX-R1000R | 186 | 16 |
| 7 | Team SUZUKI CN CHALLENGE | Suzuki GSX-R1000R | 186 | ー |
| 8 | SDG Team HARC-PRO. Honda | Honda CBR1000RR-R | 185 | 15 |
| 9 | Honda Asia-Dream Racing with Astemo | Honda CBR1000RR-R | 185 | 14 |
| 10 | Team ATJ with NTT docomo Business | Honda CBR1000RR-R SP | 184 | 13 |
Ranking
| position | Team | Machine | Points |
| 1 | YART YAMAHA OFFICIAL EWC TEAM | Yamaha YZF-R1 | 112 |
| 2 | BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAM | BMW M1000RR | 93 |
| 3 | YOSHIMURA SERT MOTUL | Suzuki GSX-R1000R | 84 |
| 4 | Kawasaki Webike Trickstar | Kawasaki ZX-10R | 73 |
| 5 | AutoRace Ube Racing Team | BMW M1000RR | 60 |
| 6 | ERC Endurance #6 | BMW M1000RR | 53 |
| 7 | Team Bolliger Switzerland #8 | Kawasaki ZX-10R | 39 |
| 8 | Motobox Kremer Racing by 321 | Yamaha YZF-R1 | 36 |
| 9 | Honda HRC | Honda CBR1000RR-R SP | 35 |
| 10 | MAXXESS BY BMRT 3D | Kawasaki ZX-10R | 33 |





























