
2026 FIM世界耐久選手権(EWC) Rd.2 スパ8時間レース 決勝
| 日程 | 2026.06.06 |
|---|---|
| サーキット | |
| ライダー | グレッグ・ブラック / エティエンヌ・マッソン / ダン・リンフット |
| 予選 | 4位 |
| 本戦 | 4位 |
YOSHIMURA SERT MOTUL、スパで逆境に負けず力強く戦う
Yoshimura SERT Motulは、本日行われた2026年FIM世界耐久選手権(EWC)第2戦「スパ8時間耐久レース」において、序盤のアクシデントを乗り越え、4位でフィニッシュしました。
4番グリッドからスタートしたGregg Black選手はホールショットを奪い、レース序盤のリードを獲得。その後は3番手で安定したペースを維持しながらレースを進めていました。しかし、レース開始から30分後、レ・コームでフロントのグリップを失い転倒。マシンにダメージを負った状態でピットへ戻ることとなりました。
ピットではテクニカルクルーが迅速に対応し、損傷したエキゾーストシステムを交換。マシンに大きなダメージは見つからず、メカニックたちは見事な作業で短時間のうちに修復を完了させ、Étienne Masson選手を再びコースへ送り出しました。2周遅れ、最後尾付近からの再スタートとなりましたが、Masson選手はすぐに素晴らしいリズムを掴みます。その粘り強い走りで次々とポジションを回復し、レース開始から1時間後には28位まで浮上しました。
続いてDan Linfoot選手が引き継ぎ、そのままの勢いで追い上げを継続。トップ集団と同等のペースで走行しながら順位を上げ、19位まで浮上しました。レース開始から3時間が経過した時点でチームは14位まで順位を回復。しかし、その頃からアルデンヌ地方特有の雨が降り始め、コンディションは難しさを増していきました。
目まぐるしく変化する路面状況にも、Yoshimura SERT Motulは冷静に対応。雨とドライが入り混じる難しいコンディションの中でもライダーたちは安定した走りを見せ、チームは着実に順位を上げていきます。レース中盤には驚異的な追い上げで7位まで浮上。その後も勢いは止まらず、6時間経過時点ではレーシングラインが乾き始めたことでラップタイムが向上し、ついに4位まで順位を回復しました。
ライバルたちとの激しい争いの中でもライダーたちは集中力を切らすことなく走り続け、そのまま4位を守り切ります。厳しい8時間の戦いを終え、188周を走破したYoshimura SERT Motulは4位でチェッカーフラッグを受けました。
今回獲得した貴重な21ポイントを加えたことで、Yoshimura SERT Motulの総獲得ポイントは69ポイントとなり、2026年FIM世界耐久選手権(EWC)暫定ランキングにおいて2位の座をより確かなものとしました。
チームの視線はすでに次戦へ向けられています。次なる舞台は日本、そして伝統ある鈴鹿8時間耐久ロードレースです。大会は7月3日から5日にかけて開催されます。
加藤陽平 チームディレクター
今週末の最大の目標は、ミスのないレースを完遂することでした。そのため、序盤のアクシデントは当然ながら大きな痛手となりました。しかし、耐久レースでは困難な状況から立て直す力が求められます。そして今回、チームはまさにその強さを示してくれました。
スパ特有の非常に予測が難しい天候の中でも、メカニックたちはレースを通して完璧な仕事をしてくれました。その絶え間ない努力のおかげで、私たちは順位を取り戻しながら前方へ進むことができました。
苦しい状況の中で勝ち取ったこの4位は、選手権争いにおいて非常に重要なポイントとなります。そして、私たちは引き続きタイトル争いの中心に留まることができています。
次はいよいよ鈴鹿8時間耐久ロードレースです。そこでは、進化を遂げた最新仕様のスズキGSX-R1000Rが実戦デビューを迎えます。私たちは明確な目標を持って日本へ向かいます。それは、他のファクトリーチームと真っ向から戦い、トップ争いを繰り広げることです。
ダミアン・ソルニエ チームマネージャー
表彰台まであと一歩という結果ですので、もちろん少し悔しさはあります。しかし、それも耐久レースの一部です。
レース序盤の転倒によって、私たちは大きなタイムロスを喫し、一時は40位以下まで順位を落としてしまいました。それでも3人のライダーは最後まで自分たちの可能性を信じ続け、一度も諦めることはありませんでした。
このような強力なライバルたちを相手に、そこから4位まで追い上げたことは本当に素晴らしい成果だと思います。
また、驚くほど短時間でマシンを修復してくれたテクニカルクルーの働きも称賛したいです。今回の結果は、チーム全員で成し遂げたスポーツ面でも人間的な面でも非常に価値のある成果でした。
私たちの視線はすでに鈴鹿8時間耐久ロードレースへ向いています。鈴鹿はスズキにとって非常に重要なレースです。選手権首位奪還を目指し、強い決意を持って挑みます。
グレッグ・ブラック [ライダーブルー]
今回のレースでは、まずポジティブな面に目を向けるべきだと思います。私たちの最大の目標は選手権争いにおいて重要なポイントを獲得することでしたが、それを達成することができました。
レース序盤はマシンのフィーリングも非常に良く、トップグループについていきたいと考えていました。しかし残念ながら転倒してしまいました。そのアクシデントによって数分を失いましたが、メカニックたちは素晴らしい仕事をしてくれ、私たちを素早くレースへ復帰させてくれました。
マシンはウエットコンディションを含め、非常に高い競争力を発揮していました。また、チームメイトたちも素晴らしいスティントを重ね、私たちを再び表彰台争いへと引き戻してくれました。
今は鈴鹿8時間耐久ロードレースを楽しみにしています。最新の2026年仕様マシンによるテスト結果は非常に有望なものでしたし、優勝争いができるという大きな期待を持って挑むことができます。
エティエンヌ・マッソン [ライダーイエロー]
本来であれば素晴らしい結果を狙えるだけのポテンシャルがあっただけに、悔しさが残るのは当然です。
今回のレースではライバルたちも非常に強く、ほとんどミスをしませんでした。しかし私たちも、特にタイヤ選択において適切な判断を下すことができたと思います。
レースペースは非常に安定しており、マシンはあらゆるコンディションで素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれました。序盤のアクシデントは不運でしたが、チームは驚くべき速さでマシンを修復し、再びコースへ送り出してくれました。
最終的に、この4位という結果はチーム全員による素晴らしい努力が報われたものだと思います。そして、シーズン後半の戦いに向けて非常に重要なポイントを獲得することができました。
ライバルたちには、これからのラウンドでも私たちが手強い存在であり続けることを示せたと思います。
ダン・リンフット [ライダーレッド]
今回のレースでは、まずポジティブな面に目を向けるべきですし、成し遂げた素晴らしい追い上げを誇りに思うべきだと思います。
耐久レースでは誰にでもアクシデントが起こり得ます。実際、私自身も昨年の鈴鹿でそれを経験しました。そんな中でもチーム全員が一丸となり、後方からの追い上げに全力を注ぎ、最終的に4位でフィニッシュすることができました。
この結果で獲得したポイントは、選手権争いにおいて非常に価値のあるものです。
もちろんライダーとしては、常に表彰台の頂点に立ち、勝利を目指しています。しかし今日は、私たちが達成できる最大限の結果を手にすることができたと思います。
そして今回も、ピットストップはいつも通り完璧に行われました。
私たちはすでに日本ラウンドへ向けて気持ちを切り替えています。次の目標は、できる限り多くのポイントを獲得することです。
予選
| 1 | BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAM | BMW M1000RR | 2:18.703 |
| 2 | YART YAMAHA OFFICIAL EWC TEAM | YAMAHA YZF-R1 | 2:19.232 |
| 3 | F.C.C. TSR HONDA FRANCE | HONDA CBR1000RR-R | 2:19.390 |
| 4 | YOSHIMURA SERT MOTUL | SUZUKI GSX-R1000R | 2:19.614 |
| 5 | KAWASAKI WEBIKE TRICKSTAR | KAWASAKI ZX-10R | 2:19.849 |
決勝
| 順位 | チーム | マシン | 周回数 |
|---|---|---|---|
| 1 | BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAM | BMW M1000RR | 192 |
| 2 | YART YAMAHA OFFICIAL EWC TEAM | YAMAHA YZF-R1 | 192 |
| 3 | KAWASAKI WEBIKE TRICKSTAR | Kawasaki ZX-10R | 190 |
| 4 | YOSHIMURA SERT MOTUL | SUZUKI GSX-R1000R | 189 |
| 5 | TATI TEAM AVA6 RACING | HONDA CBR1000RR-R | 188 |
ポイントランキング
| 順位 | チーム | ポイント |
|---|---|---|
| 1 | YART YAMAHA OFFICIAL EWC TEAM | 91P |
| 2 | YOSHIMURA SERT MOTUL | 69P |
| 3 | BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAM | 68P |
| 4 | KAWASAKI WEBIKE TRICKSTAR | 64P |
| 5 | ERC ENDURANCE #6 | 49P |
| 6 | AUTORACE UBE RACING TEAM | 43P |
| 7 | TEAM BOLLIGERr SWITZERLAND #8 | 34P |
| 8 | MAXXESS BY BMRT 3D | 33P |
| 9 | MANA-AU COMPETITION | 29P |
| 10 | MOTOBOX KREMER RACING BY 321 | 28P |














