Rd.3 アッセン

日程 2013.04.27 , 04.28
サーキット アッセン (オランダ)
ライダー レオン・キャミア / ジュール・クルーゼル
予選 19位
10位
本戦 レース1: 9位/レース2: 7位
レース1: 8位/レース2: リタイヤ

レポート

キャミアが驚異のカムバックでレース2/7位を獲得!

2週間のインターバルを置いて行われたスーパーバイク世界選手権、第3戦。
ヨシムラによってチューニングされたマシンの舞台はGPでもおなじみのオランダ・アッセンTTサーキット。
FIXIクレセントスズキのジュール・クルーゼルにとっては、2012年にスーパースポーツクラスにスイッチするまで、GP125、GP250、さらにMoto2クラスで走り慣れたサーキットだ。
そして、前戦スペイン・アラゴン大会のウィーク初日で転倒し、左ひざに重傷を負っていたレオン・キャミアは、アッセン大会への出場が危ぶまれ、チームも代役ライダーを用意していたものの、ドクターの許可をもらい、出場OKとなった。

初日のフリー走行1回目はウェットコンディション。ここでクルーゼルは6番手タイムを、そしてキャミアもなんと8番手タイムをマーク。午後の公式予選1回目もウェットコンディションのままで、クルーゼルは8番手、キャミアは10番手の暫定ポジションを獲得した。
ドライコンディションとなった2日目には、キャミアのマシンに問題が発生し、午前の公式予選2回目を回避して19台中19番グリッドが確定。しかしキャミ アは午後のフリー走行2回目には出走し、9番手タイムを獲得する。そしてクルーゼルは公式予選2回目で10番手タイムをマーク。上位15ライダーのみが走 行できるスーパーポールに進出。クルーゼルはスーパーポール1を9番手で勝ちあがり、スーパーポール2で10番手となり、惜しくも9人が勝ち上がるファイ ナルラウンドに進出できなかったものの、4列目10番手グリッドからのスタートとなった。

「初日はちょっと走っただけで痛みはあったけれど、なんとかマシンに乗ることができてうれしいね。ドライコンディションの2日目は少し厳しかったけれど、 予選に出られなかったとはいえ、フリーでは9番手のタイムで走れた。まだ4周もすると痛みは激しいし、決勝を走り切れるかどうかわからないけれど、ベスト を尽くしたい。」(キャミア)

レース

レース1

ドライコンディションで迎えた決勝レース。まずキャミアが素晴らしいスタートを見せ、予選2回目に出走しなかったために与えられた最後尾グリッドから、 オープニングラップで7人抜きを演じて12番手へ。さらに4周目にはトップ10圏内に入ると、レース中盤で昨年度チャンピオンのC・チェカ(ドゥカティ) をかわして9番手に浮上。そのままチェカを引き離し、チェッカーを受けた。
クルーゼルも好スタートを見せ、7番手でオープニングラップを終了。4周目に前戦アラゴン大会でWウィンを飾ったC・デイビス(BMW)にかわされると、そのまま2台での順位争いに突入。しかし徐々に離されながら、そのまま8位でフィニッシュした。

レース2

またもキャミアが素晴らしいスタートダッシュを見せ、今度は8人抜きの11番手でオープニングラップを終了。すぐ前にクルーゼルがつけ、FIXIクレセン トスズキのGSX-Rがランデブー編隊で周回を消化していくことになる。6周目にはクルーゼルとM・ファブリツィオ(アプリリア)との8番手争いを制して キャミアが8番手に浮上。一時はクルーゼルが先行する局面もあったものの、8周目にはM・メランドリ(BMW)をもかわしてキャミア7番手、クルーゼルも 8番手に浮上する。
しかしクルーゼルは16周目に電気系統にトラブルが発生してストップし、リタイヤ。キャミアはメランドリを寄せ付けず、重傷からの復帰レースで9/7位というすばらしい結果を残したレースとなった。

コメント

レオン・キャミア 選手 コメント

「またマシンとセッティングへの理解度を深められたレースだったね。レース2はマシンのセッティングを変えて出て行ったんだけれど、それはうまく機能しな かったね。最後は電気系のトラブルでリタイヤしてしまったんだけれど、ここアッセンはあまり得意じゃないだけに、8位を走りながらのリタイヤはもったいな かったね。まぁ、これもレースだから仕方がない。次のレースもベストを尽くします!」

ジュール・クルーゼル 選手 コメント

「この週末を乗りきって、すごくうれしいね。レース1は、朝のウォームアップから大きくセッティングを変えて臨んだんだけれど、レース2でもさらに大きく 変えてグリッドについたんだ。おかげでフィーリングもすごくよくなって、2レースを走りきることができた。レース2では特にスタートでいいパッシングがで きて、すぐにジュールとバトルすることになったんだけど、そのままトップグループに逃げられてしまったのが悔しかったね。レース後は足も体もけっこうキツ かったけれど、レースを走りきることができて本当によかったよ。」

レース1

順位 ライダー チーム
1位 トム・サイクス カワサキ
2位 ジョナサン・レア ホンダ
3位 シルバン・ギュントーリ アプリリア

レース2

順位 ライダー チーム
1位 ユージン・ラバティ アプリリア
2位 トム・サイクス カワサキ
3位 ロリス・バズ カワサキ

■スーパーバイク世界選手権第4戦、イタリア・モンツァ大会は5月12日に開催されます。


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