Rd.1 フィリップアイランド

日程 2013.02.22 , 02.23 , 02.24
サーキット フィリップアイランド (オーストラリア)
ライダー レオン・キャミア / ジュール・クルーゼル
予選 7位
17位
本戦 レース1: 9位/レース2: 9位
レース1: 11位/レース2: 7位

レポート

WBSKデビューのクルーゼルが7位でフィニッシュ!〜キャミアは同レース9位にフィニッシュ〜

世界のロードレースに先駆けて、ひと足先に開幕したスーパーバイク世界選手権。今シーズンも、昨シーズンに引き続き、「FIXIクレセントスズキ」GSX-R1000に、エンジン/エキゾーストシステムを供給。GSX-R1000のワールドチャンピオン獲得、GSX-Rユーザーへの技術フィードバックに向けての協力体制を継続することとなった。

FIXIクレセントスズキのライダーは、昨シーズンに引き続いての起用となるレオン・キャミア(イギリス・26)に、2012スーパースポーツ世界選手権でランキング2位となったジュール・クルーゼル(フランス・24)が加入。シーズン前のフィリップアイランド事前テストでは、キャミアが初日トップタイムをマークするなど総合2番手のタイムを記録し、2年目のPowered by YOSHIMURAの仕上がりも上々。期待の膨らむシーズンインとなった。

「テストのようには行かないと思うけれど、シーズンインをすごく楽しみにしていたよ。レースとなると、たくさんのプレッシャーがかかってなにもかもが簡単にはいかなくなるし、それが楽しいところでもある。テストのフィーリングのままいけたらいいけれど、フィリップアイランドのコースはすぐにコンディションが変わってしまうし、テストの間も、4日間で4方向の強風に苦しめられて、ミッションやサスペンションのセッティングまで変わってしまったからね。レースウィークがどんな状況であれ、一番重要なことはトップグループに近いところでフィニッシュすることだし、僕らにはそれができると思う。それがシーズン最初の目標だね。」(キャミア)

強風こそやまなかったものの、レースウィークがスタートした金曜から、気温26℃、路面温度40℃という好天に恵まれたオーストラリア・フィリップアイランドサーキット。1回目のフリー走行と計時予選が行われたこの日、FIXIクレセントスズキ勢は、公式予選でキャミアが4番手、クルーゼルが18番手タイムをマーク。

土曜日には2回目の計時予選が行われ、クルーゼルは17番手に終わり、予選上位15選手が進出できるスーパーポール進出はならなかったものの、キャミアは2番手タイムをマークし、スーパーポールに進出。キャミアはスーパーポール1を5番手でクリアし、スーパーポール2は7番手でフィニッシュ。続くファイナルセッションのスーパーポール3でも7番手タイムをマークし、日曜の決勝レースは、3列目7番グリッドからスタートすることになった。

「7番手タイムっていうのはまだまだだけれど、レースペースはもう少し上がると思うよ。レースは混戦になって厳しいものになるだろうけど、スタートをしっかり決めて、いいペースでレース周回を走り切りたい。最終セクターの区間タイムをもう少し上げて、速いマシンのスリップにきちんとつければ、レースは楽になると思う。」(キャミア)

そして日曜のレース1では、キャミアはスタートに失敗し、オープニングラップで13番手までポジションダウン。そこから追い上げのレースを強いられることとなり、8周目には10番手まで挽回。レース終盤にはジョナサン・レイ(ホンダ)と一騎打ちで8番手争いを展開しながら、わずかに及ばず9位でフィニッシュ。17番グリッドスタートのクルーゼルは、スタートから確実にポジションをアップし、レース中盤までに11番手まで上昇。そのままイワン・クレメンティ(BMW)を抑えて11位でチェッカーを受けた。

レース2では、キャミアがオープニングラップのロリス・バズ(カワサキ)のクラッシュを回避してコースアウトし、ほぼ最後尾でレースに復帰。同じく巻き添えとなったレオン・ハスラム(ホンダ)とポジション争いをしながら周回ごとに順位を上げ、ラスト4周でハスラムをパスして9位でフィニッシュ。クルーゼルはオープニングラップで8番手まポジションアップする好スタートを見せ、そのままペースを守ってセカンドグループをリード。レース中盤、ダビデ・ジュリアーノ(アプリリア)、トム・サイクス(カワサキ)にかわされるものの、追い上げてきたレイを抑えきって7位でフィニッシュした。

レオン・キャミア「レース1はなにもかもが昨日までと同じフィーリングを感じられなくて、本当にキツかった。タイヤにトラブルがあって、昨日まで同じタイヤでレース周回数をこなしていたのに、レース終盤にはタイヤがボロボロになってしまっていたからね。昨日まではユーズドタイヤだって走行できていて、確認できていたタイヤだから残念だよ……。レース2ではまずまずのスタートを切れて、序盤からポジションを上げていこうと思っていたんだけど、僕の目前でビッグクラッシュがあって、コースアウトしてしまった。あぁ、終わった!と思ったよ。残りのレースは、とにかく順位を上げるのを頑張っていただけ。ジュール(クルーゼル)とジョニー(レイ)が目の前まで来たけど、最後は届かなかったね。レース2はトップグループを走れると思っていたから、フラストレーションの溜まるレースだったね。」

ジュール・クルーゼル「両レースとも結果を残せて、すごく嬉しい。レース1はタイヤチョイスをミスして難しいレースになったけれど、きちんと完走できたし、おかげでたくさんのことを学んで、理解できたレースになった。こんな形で開幕戦を終わることができて本当に良かったし、スタッフが懸命に作業して僕をコースに送り出してくれたのも嬉しかった。今日が、僕の未来へのいいステップになると思うよ。」

レース1

順位 ライダー チーム
1位 シルバン・ギュントーリ アプリリア
2位 ユージン・ラバティ アプリリア
3位 ミッツェル・ファブリツィオ アプリリア

レース2

順位 ライダー チーム
1位 ユージン・ラバティ アプリリア
2位 シルバン・ギュントーリ アプリリア
3位 マルコ・メランドリ BMW

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