2023 FIM世界耐久選手権(EWC) Rd.4 ボルドール24時間レース 予選

日程 2023.09.14
サーキット ポールリカール・サーキット
ライダー グレッグ・ブラック選手 シルバン・ギュントーリ選手 エティエンヌ・マッソン選手 渥美 心選手
予選 2位

ヨシムラ SERT Motul 2番グリッドからボルドール24時間の勝利を目指す

ヨシムラSERT Motulは、2023年FIM世界耐久選手権第4戦、ボルドール24時間の予選で2番手タイムを記録した。

チームはフランスのポール・リカール サーキットで開催される第86回ボルドールの挑戦に向けて高いレベルで準備を進めている。
木曜日~金曜日にかけて行われた予選では、その速さと安定性を見せ、日仏混合チームは決勝に向けてモチベーションを高めている。

現在、総合ランキング4位、合計77ポイントを獲得しているヨシムラSERT Motulは、ハイレベルな戦いをするも不運の連続により、今シーズンはトップと差が61ポイントとなり遅れをとっている。そのため、FIM世界耐久選手権の最終戦となる今大会では、好成績で終えることが明確な目標である。

最終戦で与えられるポイントは1.5倍され、最大85ポイントとなるため、ヨシムラSERT Motulにとっては、ランキングをより高い位置で終えるための貴重な機会となるが、ポール・リカールの過酷なレイアウトには、特徴的な1.8kmに及ぶミストラル・ストレートがあり、エンジンも限界まで追い込まれる事になる。

予選は2日間に渡って行われ、この最終戦に向けて準備を進めてきた47チームが好グリッド獲得に向けて挑んだ。

公式予選1回目(木曜日午後)
グレッグ・ブラック選手がベストラップ1.51.892を記録しグループ2番手につけるパフォーマンスを見せ、シルバン・ギュントーリ選手は1.51.695という素晴らしいタイムでグループトップとなり、エティエンヌ・マッソン選手は1.53.014で2番手につけた。

予選2回目(金曜日)
ブラック選手が1.51.636とわずかにタイムを更新し、再び2番手を確保。ギュントーリ選手は1.52.619で3番手につけ、最後にマッソン選手が1.52.141のベストラップを記録し、グループ2番手で予選を終えた。

日本人ライダーの渥美 心選手は、リザーブライダーとして初めてチームに加わった。限られた時間の中、初めて駆るヨシムラSERT Motulのパッケージで、予選1回目にベストラップタイム1.53.142を出し、2回目ではタイムアップは叶えずともグループの最速をマークした。

2日間の予選で、ヨシムラSERT Motul は、2つのベストタイムの平均である1.51.665を記録し、この堅実なパフォーマンスにより2番グリッドを獲得した。
またチャンピオンシップでは、貴重な4ポイントが加算された。
2023年FIM世界耐久選手権 第4戦は、本日9月16日(土)15時(日本時間22時)にレーススタートのフラッグが振られ、47チームが難コースでの過酷な24時間レースに挑む。

加藤陽平 チームディレクター

今大会、ここまでの流れに本当に満足しています。ポールポジションまであと一歩だったのですが、2番グリッドから良いスタートを切れることでしょう。昨年のボルドール以来、不運に見舞われることが多かったので、この最終戦は来年への架け橋となる様な良い結果で締めくくりたいです。皆さんの応援を背に、この24時間を精一杯戦ってきます!

ダミアン・ソルニエ チームマネージャー

もちろんポールポジションを狙っていましたが、2位という結果は素晴らしいもので、チャンピオンシップの重要なポイントを獲得することができました。この1週間はチーム全員が素晴らしい仕事をしてくれていて、とても満足しています。
ライダー、マシン、クルーのポテンシャルはわかっているので、今はレースで最高の結果を出すために全力を尽くしていきます。

グレッグ・ブラック選手 (ライダー・ブルー)

チーム全員のハードワークが実を結び2番グリッドを獲得できました。ライダー全員がこのサーキットで自己ベストタイムを更新することができ、このペースとポールポジションまであと一歩のところまで迫ったスズキGSX-R1000Rのパフォーマンスに本当に満足しています。シーズンタイトルはまだ決まっていないので、チーム一丸となって最後までベストを尽くして戦います。

シルバン・ギュントーリ選手 (ライダー・イエロー)

予選1回目のアタックでは良いタイムを出せましたが、2回目でタイムを更新することができず、残念ながらポールポジションを逃してしまいました。
ライバルにも速いライダーが多く、このレースは様々なマシンによる非常に激しい争いになりそうですね。チームにとっては簡単なことではないですが、今シーズンを良い形で終えるためにも全てのチャンスを獲得し、結果に繋げたいです。

エティエンヌ・マッソン選手(ライダー・レッド)

全員が良い走りをした素晴らしい予選セッションでした。
個人的にはブリヂストンタイヤでこのサーキットを初めて走れたので、とても満足しています。
常に速いスピードに乗らなければならないので、まだアジャストが必要ですが、それでも今日はいいタイムを出すことができました。だからミッションの最初の部分は達成できたと言っても良いでしょう。
チームの作るスズキGSX-R1000Rは競争力があり、セッティングもパワーも燃費もいい。
レース中、また天候が変化するかもしれないが、それを管理し正しい判断を下せるかどうかは僕たち次第です。とにかく最後まで全力を尽くします。

渥美 心 選手(ライダー・グリーン/リザーブライダー)

昨年まで乗っていたSSTクラス車両での自己ベストよりも3秒速いタイムを記録できたので、予選結果に満足しています。
Q1ではテストセッションよりマシンのセットアップが進んでおり、乗り易くなっていましたし、新品タイヤを履かせてもらえて大きくタイムアップができました。
Q2では決勝に向けてマシンの確認作業として走行しましたが、結果としてグループのトップで終了することができました。
第4ライダーとしては、充分な時間を走らせてもらえたのでマシンへの理解が進み、良い経験になりました。
快く迎え入れてくれたチームの皆さんに感謝しています。


※掲載写真はテスト・予選・ナイトプラクティスセッションのものです。


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