2021年6月12日-13日

2021 FIM世界耐久選手権(EWC) Rd.1 ルマン24時間

                           
日程 2021年6月12日-13日
サーキット ブガッティサーキット
ライダー グレッグ・ブラック
ザビエル・シメオン
シルバン・ギュントーリ
渡辺 一樹 (リザーブライダー)
予選 2位
決勝 1位

2021年FIM EWC開幕戦、ルマン24時間耐久レースにおいて、ヨシムラSERT Motulは強さと安定感を見せ、24時間もの間ミスなく高いパフォーマンスを維持し続け勝利を収めた。

世界耐久選手権のディフェンディングチャンピオンであるSERTは、今シーズンからヨシムラが運営する新しいスズキファクトリーチームとして参戦。決勝前日の予選からパフォーマンスを見せ2番グリッドを獲得。決勝ではグレッグ・ブラック選手がホールショットを決め、一時トップを譲ったものの抜き返し、1周目の終わりにはトップでコントロールラインを通過し幸先の良いスタートを切った。

レース序盤、激しいトップ争いが繰り広げられるなか、ヨシムラSERT Motulはライバルチームにプレッシャーをかけ続け、1/3である8時間経過時には2位以下に対し一定のマージンを築くことに成功。レースをコントロールする安定感を見せた。EWCでは最終順位に関係なく、8時間経過時、16時間経過時の順位に応じて与えられるボーナスポイント制度があるが、8時間経過時にトップを走行していたヨシムラSERT Motulはこのボーナスポイント(10ポイント)も獲得した。

レースは夜間走行に突入。集中力の求められるパートで3人のライダー(ブラック選手、ザビエル・シメオン選手、シルバン・ギュントーリ選手)はそれぞれ高いペースを維持し、ピットクルーは迅速で正確なピット作業を繰り返し、夜明けまでの時間を強力にサポートし続けた。

日本とフランスの連合チームであるヨシムラSERT Motulは、一つもミスを犯さず24時間を戦い抜き、レースの3時間目にトップに立って以来、一度もその座を明け渡すことなく、完璧なレース展開で勝利を収めた。総周回数は855ラップ、ピットストップは24回、2位とは8ラップの差をつけての完全勝利である。

勝利を収めたことで獲得したポイント数は40。これに予選結果によるポイント、そして8時間、16時間経過時にトップを走っていたことにより得られるボーナスポイントを加算し、ヨシムラSERT Motulは64ポイントを獲得してルマン ブガッティサーキットを後にする。

チャンピオンシップにおいてリードを築いて、ヨシムラSERT Motulが次に向かうのは7月17日に開催される第二戦、ポルトガル・エストリルサーキットの12時間耐久レースである。

ダミアン・ソルニエ チームマネージャー

伝説的なレースであるルマン24時間耐久においてスズキファクトリーチームが再び勝利を収めること、これはとても大きな達成感です。我々SERTはヨシムラと共に素晴らしい挑戦の扉を開いたところで、既に関係性は完璧に機能しています。8時間耐久でのヨシムラの経験と24時間耐久でのSERTの経験を組み合わせることで、速さと耐久性を両立できているのは強みでしょう。スズキの開発とブリヂストンタイヤのクオリティ、そしてもちろんライダーパフォーマンスの一貫性のおかげもあり、このパッケージは非常に良く機能していると感じます。

加藤陽平 チームディレクター

ヨシムラにとって、そしてSERTにとって嬉しい勝利ですが、同時にスズキにとっても大きな勝利となりました。スズキファクトリーの看板を背負ってレースするのは光栄なことでもあり、同時に大きな責任も伴いますので、正直かなりのプレッシャーを感じることもありました。今回の結果はそんな責任を果たすための努力が報われた思いです。チームはこのレースに向けて大変な準備を積み重ねてきており、なんとしても結果を出したいと願っていたので、開幕戦を優勝できたことは我々にとってとても大切なことです。ゼッケン1はSERTが授けてくれたものです。この非常に厳しくかつ喜びも大きいチャンピオンシップにおいて、このゼッケンを守り通すことを目標に戦い続けます。

ルマン24時間耐久レースに勝利するというのはとても特別な経験で、今の気持ちをどう言い表したらよいかわからない程です。コロナ渦の影響でレースが延期になり、計画を何度も練り直す必要がありスタートラインに立つまで紆余曲折ありました。しかし4人のライダーとクルーはこの週末に完璧なパフォーマンスを見せてくれ、スタッフ全員の力のおかげでこの貴重な勝利を収めることができました。マシンのスズキGSX-R1000は常に強力で、かつ高い信頼性のおかげでチームはスムーズにレースを戦い抜くことができました。決勝レースではトラブルが一つもなく、おかげで完璧なレース運びができました。

ヨシムラとSERTの関係性はとても良く機能し、またスズキをはじめ各スポンサーのおかげで開幕戦を勝ち取れました。シーズンを通してこの強さを維持していけるよう取り組んでいきます。次またルマンに来るときは無観客ではなく、たくさんのお客さんに会えることも楽しみにしています。

グレッグ・ブラック 選手

ルマンでの勝利をもう何年も追い求めてきましたが、とうとうそれを達成できました! 非常に嬉しいですし、完璧な仕事をこなしてくれたチームには心から感謝しています。EWCの戦いは非常に激しく、新しいチーム体制でシーズンが始まった時にはどの程度の力があるのか見当がつきませんでしたが、最初のテストの時点でチームの力を実感し、上位を狙えるパッケージだと確信できました。オフシーズンの間に行われた開発はとても有効で、それが今結果に結びついていると感じます。もう一つ良かったのは、ライダー同士の理解がスムーズだったことです。耐久レースにおいてこれはとても大切なことですからね。

ザビエル・シメオン 選手

実は父もSERTのライダーだったのですが、ルマンだけは勝利したことがなかったため、今回の勝利はそういう意味でも特別な味がしました。今回の結果については掛け値なしに大満足しています。しかしシーズンはまだ始まったばかりで、次のレースに向けて準備しなくてはいけません。第3戦のボルドールでは、去年グレッグが勝利を収めていますので、連勝できると良いですね。来年にはスパ・フランコルシャンラウンドが復活する予定です。自分の地元でもあり、ここでの勝利もチームの戦績に加えたいところです。

シルバン・ギュントーリ 選手

SERTとヨシムラのコラボは既に実を結んでいます。個人的には過去にSERTとヨシムラからレースに参戦していますので、この新しいチームにもスムーズに溶け込むことができましたし、多くの強い人材が集結したことでこのチームはとても良く機能していると思いました。グレッグとサビエル、そして一樹を加え、もう我々は勝ちにいくしかないでしょう! ルマンでの完璧な勝利は夢がかなったような素晴らしい体験でした。

渡辺 一樹 選手

まず24時間という長さのレースを無事に終えたことにホッとしています。
今回はライダーとして走ることは叶わず悔しさもありますが、開発ライダーとして客観的にチームを観察することができ、各ライダーのライディングスタイルの理解も深めることができました。
事前の準備から決して順風満帆とは言えないものだったと思いますが、多くのスタッフが同じ目標に向かって進んだことでこの結果がついてきていると確信しています。
EWCのシーズンとしては、まだ第1戦になります。
ここから先に続くレースに向けて、さらに良いバイクができるように尽力していきたいと思います。

決勝レース結果

順位 チーム マシン 周回数
1 ヨシムラSERT Motul SUZUKI GSX-R1000 855ラップ
2 WEBIKE SRC KAWASAKI FRANCE TRICKSTAR Kawasaki ZX-10R 847ラップ
3 BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAM BMW M1000RR 842ラップ



公式予選

順位 チーム マシン 平均タイム
1 YART – Yamaha Official Team EWC YAMAHA YZF-R1 1:35.804
2 ヨシムラSERT Motul SUZUKI GSX-R1000 1:35.951
3 BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAM BMW M1000RR 1:36.099



ポイントランキング

順位 チーム ポイント
1 ヨシムラSERT Motul 64P
2 WEBIKE SRC KAWASAKI FRANCE TRICKSTAR 48P
3 BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAM 44P
4 F.C.C. TSR Honda France 36P
5 VRD IGOL EXPERIENCES 32P
6 ERC Endurance Ducati 29P
7 MACO RACING Team 24P
8 Motobox Kremer Racing #65 23P
9 gt endurance 18P
10 YART – Yamaha Official Team EWC 14P
11 Wojcik Racing Team 12P
12 TATI TEAM BERINGER RACING 2P

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