セッティング方法

一般的な濃過ぎ・薄過ぎの症状

濃過ぎる症状

  • 特性はフラットだが、加減速にメリハリがなく頭打ちが早い。
  • エンジンが暖機されると悪化し、スタータを引くと更に悪くなる。
  • エアクリーナーを外すと良くなる。
  • エンジン音が重々しく、スロットル操作に対する反応が鈍い。
  • 点火プラグが汚く汚れている。
  • 吹け上がり遅く、パワーが不足している。

薄過ぎる症状

  • 伸びはあるが、パワーが無く、低速走行中にサージ(ギクシャク感)を起こす。
  • エンジンが暖機されたり、スタータを引くと良くなる。
  • エアクリーナを外すと更に悪くなる。
  • エンジンブレーキをかけると、アフタ・バーンが出る。
  • 点キャブレター内でバック・ファイアが起こる。
  • 点火プラグが白く焼けている。オーバーヒートしやすい。
スロットル開度症状濃・薄セッティング
全開息つき、ノッキング、オーバーヒートMJを大きくする
全開頭打ち、ぼこつき、パワー不足MJを小さくする
1/4~3/4息つき、ノッキング、失速JNのC リング段数を下げる
1/4~3/4もたつき、ぼこつき、加速不良JNのC リング段数を上げる
1/8~1/2息つき、ノッキング、失速NJを大きくする
JNのストレート径を細くする
1/8~1/2もたつき、ぼこつき、加速不良NJを小さくする
JNのストレート径を太くする
アイドリング回転不安定PJを大きくする。PSを戻す
アイドリング黒煙が出る、音が鈍い
しばらくするとエンスト
PJを小さくする
PSをを締め込む
急閉時アフタ・バーン
回転戻りが悪い
PJを大きくする
PSを戻す

TMR-MJN/TMR/TDMR キャブレターセッティングパーツ

パーツNo. 品名 番数(※パーツNo.の X に番数を入れる)
731-010-XXXX MJ
メーンジェット
N100-604
30 ← 薄  30~195 2.5ステップ
200~210 5ステップ
220~240 10ステップ
 濃 → 240
濃度
732-014-0XXX PJ
パイロットジェット
N224-103
10 ← 薄  10~40 2.5ステップ
40~50 5ステップ
 濃 → 50
濃度
732-012-0XXX PJ
パイロットジェット
VM22/210
10 ← 薄  10~65 2.5ステップ
70~125 5ステップ
130~140 10ステップ
 濃 → 140
濃度
735-011-0XXXX PAJ
パイロットエアジェット
N211-100
40 ← 濃  40~150 2.5ステップ  薄 → 150
濃度
733-013-0★X0 NJ
ニードルジェット
785-40004
O-0 ← 薄  O-0~8 2ステップ
P-0~8 2ステップ
Q-0~8 2ステップ
 濃 → Q-8
濃度
※パーツNo.にはO=1、P=2、Q=3を入れる。
738-013-XX00 NV
ニードルバルブ
H2-786-35003
1.0 ← 小  1.2 1.5 1.6 1.8 2.0 2.3 2.5  大 → 2.8
※パーツNo.Xには、小数点を除いた2桁の数字を入れる。
734-111-●XX0 JN
ジェットニードル
ラージボディ用
J8-10*01-XX
* D E F G H
2 3 4 5 6
テーパ角 1゜00′ 1゜15′ 1゜30′ 1゜45′ 2゜00′
XX ストレート径
薄 ←――――――――――――――  ―――――――――――――――→ 濃






54 2.545
53 2.535
52 2.525
51 2.515
50 2.505
734-112-●XX0 JN
ジェットニードル
スモールボディ用
J8-9*XX
* C01 D03 E12
1 2 3
テーパ角 0゜45′ 1゜00′ 1゜15′
XX ストレート径
薄 ←――――――――――――――  ―――――――――――――――→ 濃






54 2.545
53 2.535
52 2.525
51 2.515
50 2.505
設定中 ジェットニードル
2段テーパ
ラージボディ用
TDMRに対応
※詳しくはお問い合わせください。
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⇒ キャブレターセッティングパーツの価格表はこちら

気象によるジェッティングの変化

ジェッティング
薄くする 濃くする
気温 暑い 寒い
標高 高い 低い
湿度 高い 低い
気圧 低い 高い

キャブレターに吸入される空気の酸素量は様々な気象条件等によって変化します。セッティングもそれにともない変化します。
エンジンの最高出力は、

  • シリンダに吸入される空気量の大小。
  • シリンダに吸入される空気と燃料の混合化が 適正か否か。

によって決定されます。キャブレターに吸入される空気量は気温、気圧、湿度等の影響を受けますので、混合比も変わってしまいます。したがって、エンジンの最高出力を常に引き出すためには、その場所(コースの標高)、その時の気象条件に合わせて燃料流量を調節してやることが不可欠の要素となります。 例えば、気温・湿度一定では気圧(標高)と空気量は図Aのような関係にあります。従って、標高が低いコースに合わせたセッティングは標高が高いところでは空気量不足により混合気が濃くなり、出力ダウンにつながります。また、気圧(標高)・湿度一定では、気温と空気量は図Bのような関係にあります。

TM-MJN24について

Ape100/50、MONKEY、XR100/50 MOTARD等でご使用のTM-MJN24キャブレターにつきましては、より詳しいセッティングおよび取扱い要領をPDFファイル形式にて公開しております。
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