Rd.13 ポルティマオ

日程 2011.10.14 , 10.15 , 10.16
サーキット ポルティマオ (ポルトガル)
ライダー ジョシュ・ウォーターズ
予選 21位
本戦 レース1: 21位/レース2: 18位

レポート

10月14日(フリー走行/公式予選1回目)

11時30分から行なわれたフリー走行1回目(60分間)でジョシュ・ウォーターズ(以下:ジョシュ)は、初めてのサーキットを攻略する為、最多の25周 を走行。6回のピットインで徐々にタイムを削り24周目に1分46秒607を記録するがトップタイムとは約2.6秒差が付く、非常に厳しいレースウィーク のスタートとなった。
15時30分からの公式予選1回目(60分間)。ジョシュはここでも果敢にアタックを続けるが、フリー走行時に記録したタイムより約0.1秒早い1分 46秒526に留まり、初日の結果は、22台中21番手となった。尚、トップタイムはC・チェカ選手(DUCATI)が記録した1分43秒579となった。

10月15日(フリー走行/公式予選2回目/スーパーポール)

午前中に行なわれた公式予選2回目(45分間)。ジョシュは2日目もコース攻略の為に果敢にアタックを続け、終了時刻まであと僅かというところでベストタ イムとなる1分45秒311を記録。しかし他のライダーも同じく徐々にラップタイムを上げたことで予選の結果は昨日と同じ22台中21番手となり、スパー ポールへの進出は果たせず予選は終了となった。
午後に行われたフリー走行2回目では、6回のピットインを繰り返し決勝レースを見据えマシンのセットアップに集中。

10月16日(ウォームアップ/決勝レース1・2)

いよいよ迎えた決勝レース。9時20分より行われたウォームアップ走行でもジョシュはアタックしてピットインしてを繰り返し、僅か5周でタイムアップ。しかし昨日記録したタイムを上回る1分45秒008を記録し、マシンの最終確認を済ませ決勝レース1へ。

決勝レース1、ジョシュはオープニングラップを20番手、2周目に19番手、3周目に17番手と徐々にポジションを上げたが、9周目を迎える頃には20番 手まで後退。そしてレース終盤に差し掛かる16周目、ミッションに違和感を感じたジョシュはピットイン。約6~7分のピット作業を済ませジョシュは再び コースインをするが、レース1は18周を走り21番手で終了となりました。

決勝レース2。ジョシュは2周目にひとつポジションを上げ、レース序盤の5周目から更に前を走るK・マガリッジ選手(HONDA)との差を徐々に詰め始 めるが、その差は開いたり縮まったりと決定的な差が付くことなくレースは終盤へ。ジョシュは最後までK・マガリッジ選手を追うが抜くには至らず、他チーム のリタイヤもありレース2は18位でフィニッシュとなりました。

コメント

加藤陽平監督コメント

「昨年からWSBKへ参戦する事になって4戦目となり、ワールドの舞台でのレースには少し慣れてきたしオルガナイズできる様になってきましたが、肝心な速 く走らせるというパートに関してチームもライダーもまだまだ経験も実力も足りない状況です。特にヨーロッパでのレースは他チームがテスト及びレースを通じ て経験を積んでいる分、ワイルドカードで良い結果を残すのは非常に難しいという事をあらためて実感しました。他のレース結果や状況から見てもそうですが、 日本のモータースポーツ(ライダー、チーム)が海外のレベルに比べて、実力不足というのはハッキリしているような気がしてなりません。
スポンサーの皆様やこのレースを楽しみにして下さっていたファンの皆さんには大変申し訳ない結果となってしまいました。今後我々ヨシムラも日々精進して次の活動に邁進し、皆様に良い製品を提供していけるよう努力してまいります。
来年は少し形を変えてにはなると思いますが、ヨシムラはチャレンジを続けて行き、世界との差を埋め、そして超えて行きたいと思います。応援ありがとう御座いました。」

ジョシュ・ウォーターズ選手コメント

「とにかく難しいレースだった。もちろんここへ来る前から難しいレースになる事は分かっていたけれど、想像以上にタフな状況だったよ。自分がいつも参戦し ているオーストラリア選手権とはコースも違うし、マシンやタイヤも全く違う。ライダー達も世界のトップが揃っているから本当に今のレベルでは厳しいと感じ たよ。自分にはもっとアグレッシブさも必要だと世界のレベルを見て思ったし、今後もっと経験を積んでいかないと行けないと思う。チームの皆には本当に感謝 している。そして応援してくれたファンの皆も本当に有り難う。」

吉村不二雄社長コメント

「このウィークは今まで起きなかったエンジントラブルが発生したり、あまり良い流れではないままレースが終了してしまいました。とにかく今はチームもライ ダーも経験不足。その一言に尽きます。今の形で日本からワイルドカードで参戦しても、このWSBKに勝つ為に作られたチームを相手に、事前テストも無しで 挑んでいっても全く歯が立ちません。分かってはいましたが、昔AMAに参戦した時の様な状況と今ではすっかり変わっていて、データやそれに対する分析が非 常に重要になってきているし、レースに参戦していくのには新しい取り組みが必要という事です。まだ来年の方向性は決めてはおりませんが、今の流れのままで レースを行っても進歩がありませんので、新たな形で世界に向けてチャレンジを続けていきたいと思います。皆さんのご声援、有り難うございました。」


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