マフラーとキャブレターとカムシャフト

<マフラー交換>

まず安価で手軽に行えるチューニングといえば、マフラー交換です。見た目や音も迫力が出て、チューニング効果もばっちり体感できます。まずは車種や用途、好みに合ったマフラーを探してみてください。

※マフラーを探す場合はヨシムラオンライショップを参考にしてください。

<次にお手軽なのがキャブレターの交換>

(注 : モンキー系エンジンはポートとバルブが大きくないと、ビッグキャブレターの効果が発揮されません。
モンキー用ヘッドKIT:ヨシムラヘッド 88ccKIT for MONKEY)

■ヨシムラでは4stミニ用に9種類(口径5種)のキャブレターを準備しております。

CR-mini MJN22 / TM-MJN22 / YD-MJN24 / TM-MJN24 / TM-MJN26 / YD-MJN28 / TMR-MJN28 / FCR-MJN28 / TMR-MJN32

■各種キャブレターには3種類のファンネルを準備しています。(キャブレターによっては種類数が異なります。)

Dual Stack Funnel / K&N Air Filter / Funnel


ちなみに28/32mm口径のキャブレターは、NSF100もしくは、縦型エンジンをNSR-MINIフレームに搭載した場合にしか取付けが出来ません。XRやApeのフレームですとフレームやタンクに干渉する為です。ご注意ください。
さてキャブレターとファンネルの選択方法ですが、目的によって異なりますので下の表をおおよその目安にしてください。

キャブレターの選び方の目安

エンジンタイプ 排気量 ヘッド 用途
スポーツ走行 ミニバイクサーキット 大きなサーキット
モンキーエンジン 50cc 純正  
80cc以上
80cc以上 ヨシムラヘッド
他社ヘッド
TM-MJN22/24 TM-MJN24/26
124cc以上 他社ヘッド TM-MJN24
YD-MJN24
TM-MJN26
YD-MJN28
エイプ系エンジン 50cc 純正 CR-mini MJN22
TM-MJN22/24
115cc CR-mini MJN22
TM-MJN22/24/26
115cc ヨシムラヘッド CR-mini MJN22
TM-MJN22/24/26
TMR-MJN28
FCR-MJN28
125cc ヨシムラヘッド
ヨシムラヘッド Type-R
TM-MJN26
TMR-MJN28
FCR-MJN28
TMR-MJN28
FCR-MJN28
TMR-MJN32

ファンネルに選び方の目安

・街乗りや、砂埃の多いところではK&N Air Filterがお勧めです。

・サーキット走行ではDual Stack FunnelかFunnelがお勧めです。

※キャブレターを探す場合はヨシムラオンライショップを参考にしてください。

よくある質問

Q : キャブレターの交換 (口径を大きくしたら)、回転が付いてこなくなった。

A : これはいわゆる「ボギング」という現象です。
「ボギング」は解りやすく言うと「スロットルを速く開けすぎ」という現象です。
まず純正キャブレターについてですが、純正キャブレターはキャブレター口径が小さかったり負圧式キャブレターだったりするので、急激なアクセルワークでもエンジン回転が付いてきます。
直引きキャブレター&大口径キャブレターに交換すると「ボギング」は必ず起きる現象で慣れるしかありません。(セッティングにより多少は変化しますが、基本的に消えることはありません。)
ビッグキャブレターであればあるほど、スロットルは「開ける」のではなく「エンジンに対してあてる」ものだと理解してください。出力アップの代償という捉え方も出来ますが、90年代までのレーサーさながらに、エンジン回転と相談しながらぎりぎりの開度を探ってアクセルをあてていくのも楽しみの一つです。

※キャブレターを探す場合はヨシムラオンライショップを参考にしてください。

ボギングを解消するには

・負圧キャブレターにする → 出力やレスポンスがダウンします。
・インジェクションにする → ミニ用のアフターパーツはまだ出ていません。
・加速ポンプ付きキャブレター(TMR/FCR)にする → ボディが大きく高価ですが、効果は絶大です。

<カムシャフトの交換>

ヨシムラではMONKEY、XR100/50Motard、Ape100/50、NSF100用に「ST-1カムシャフト」を用意しております。
これは、量産ヘッドにボルトオンする事により性能を向上させる、まさに「エンジンチューニング」の第一歩には最適です。
しかしながら、「カムシャフトなんて簡単に変えられない」と思うのが普通です。
ヨシムラのカムシャフトには取扱説明書がついていますし、サービスマニュアルにも詳細は書いてありますが実際には「やってみないと解らない」のがエンジンの組立&分解作業です。

もしあなたがエンジンの組立&分解作業をしたことが無くても、以下の注意点に気を付けていれば必ず出来ますので参考にしてください。
  • 先ずは、サービスマニュアルと取扱説明書をよく読み理解して、作業をイメージしてください。
  • 次に、必要な工具を準備してください。
  • 行った作業の一つ一つをノートに詳しく記録してください。
  • 分解した部品やボルトは、ビニール袋等に分けて混ざらないように保管します。
  • 組付ける部品は必ずパーツクリーナーで洗浄してください。洗浄できない場合は、埃やゴミがエンジンの中に入らないように入念にチェックします。
  • 組立てる時はパーツの機能をよく理解して、ボルト類は規定トルクを守って締め付けます。

※カムシャフトを探す場合はヨシムラオンライショップを参考にしてください。

<作業の心掛けとして>

・パーツを組む時に分解した時よりきつかったり、スムーズに組み付かない場合は間違えているケースがあるので、作業を中断してもう一度確認を行ってください。
・「おかしいな」と思ったことは何でも、経験のある方へ相談してください。
・「必ず成功する」と心に誓う事が最も大切です。(これホント)