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2006年スケジュール&レースレポート
2006 全日本ロードレース選手権
第3戦 筑波大会
開催日/予選:5月13日(土)、決勝:5月14日(日)

 全日本ロードレース選手権第3戦が筑波サーキットで幕を開けた。開幕戦もてぎ、第2戦鈴鹿2&4ともレースが途中で赤旗中断となる不運に見舞われ、優勝に手が届きそうで届かないレースが続いていたが、それでも渡辺は開幕戦3位、第2戦は2位という結果を残し現在JSBクラスにおいてランキング1位、一方の秋吉も第2戦をスペアマシンで走行しながらも4位という結果を残して好調さを維持。筑波での決勝に期待の持てる展開となった。

JSB1000予選レポート:
 5月13日(土)、朝から雨が振り出し気温も上がらない中、予選がスタート。今回ヨシムラの両ライダーは、渡辺がA組、秋吉がB組に分かれて予選を戦う事となった。そしてAグループ公式予選1回目、渡辺が1回目時点でトップタイムとなる1分02秒272を記録。更にBグループ公式予選1回目に秋吉が1分01秒974でトップタイムを更新するも、各チームは様子見という雰囲気で終えた。
 そして予選2回目。雨脚が1回目に比べて弱くなってきたので各チームのタイムアタックが開始された。まず渡辺が秋吉のタイムをリードして1分01秒413を叩き出し暫定1位となる。しかしまたもB組の秋吉がトップタイムを塗り替える1分01秒118を記録してトップに躍り出たが、ホンダ伊藤が直後に1分01秒091を記録してポールポジションを奪われてしまう。その結果決勝レースは渡辺が3番手、秋吉が2番手からのスタートとなり開幕戦から3戦続けてフロントローに2台のGSX-R1000が並ぶこととなった。

JSB1000決勝レポート:
 決勝の日曜日。前日の雨もあがり雲の隙間から日射しが差し込み、路面もドライコンディション。午後3時、日も射し始めた中で決勝スタート。3番手からのスタートとなった秋吉が絶妙なスタートでホールショットを奪いオープニングラップからハイペースでレースをリードしていく。2番手にはホンダ山口3番手にはホンダ小西が続き、2番手からのスタートとなった渡辺は600からの乗り換えた直後の若干の戸惑いもあり、オープニングラップを4番手で終える。渡辺は序盤はなかなかペースを上げられずにいたが、7周目あたりからペースを取り戻すと前を走る小西をかわして3番手に浮上するとトップ争いに迫る勢いで前を走る山口を追走する。更に後方にはスタートに出遅れオープニングラップを7番手で終えたホンダ伊藤が昨年度チャンピオンの意地を見せ激しい追い上げを見せて5番手、9周目には4番手の小西をかわして4番手に浮上してきた。
 レースはそのまま秋吉のリードが続くと思われた。しかし12周目以降から秋吉の後方から山口がじわりじわりとその差を縮め始めた。秋吉は山口の猛追をしのいでの走行を続けたが、14周目あたりで秋吉のマシンにトラブルが発生してしまう。そしてその後方では3番手に渡辺が、4番手に伊藤がつけてこの上位4台が超接近戦でレースが展開していった。
 19周目、ついに1コーナーの進入で秋吉が山口にかわされてしまう。そして直後の20周目に3番手を走行していた渡辺が秋吉をかわして2番手に浮上。直ぐに山口を射程に捕らえることに成功する。更に21周目の最終コーナーで山口をかわしてついに渡辺はトップに浮上する。
 だが20周目に秋吉をかわした伊藤が23周目には2番手に浮上。トップの渡辺も56秒後半〜57秒前半のタイムで逃げにかかるが、昨年の全日本チャンピオンである伊藤もそれを許さない。その差は1周ごとに詰まっていき、27周目にはテールtoノーズとなってしまう。そして、29周目の第1コーナーの進入で伊藤は渡辺のインを刺してトップにでるが、渡辺は前回の鈴鹿2&4でのリベンジを果たすべく返す刀で抜き返すというデッドヒートを展開。そのまま渡辺は伊藤をおさえて抜かせない。最終周、渡辺の真後ろに付けて抜くタイミングを見計らっていた伊藤は裏のストレートから最終コーナーで渡辺を抜きにかかるが、渡辺が伊藤を抑えきり、1車身差でチェッカー。渡辺は今シーズン初優勝とともに、ST600優勝とのダブル優勝というヨシムラにとって1989年以来の17年振りの快挙を成し遂げた。一方の秋吉はマシントラブルでペースを上げられずにいたが4位でフィニッシュとなった。

ST600予選レポート:
 ST600第2戦は開幕戦から約1ヶ月半のブランクを空けての開催となった。渡辺はBグ ループ公式予選1回目トップタイムとなる1分03秒560を記録、更に2回目の予選では最 後の最後で、唯一の1分03秒台を切る1分02秒843を叩き出しポールポジションを獲得 し、好調さをアピールした。

ST600決勝レポート:
 ポールポジションからのスタートとなった渡辺はホールショットを昨年のST600ク ラスの覇者ホンダ安田に奪われオープニングラップを2番手で終えることとなった。 そして4周目までにトップとの差は1秒以上と引き離されてしまうが渡辺も意地をみせ てその後徐々にトップとの差を縮めはじめる。そして10周目には安田のテールを捕ら ることに成功する。そして16周目の第1コーナーの進入でついに渡辺が安田をかわし てトップに浮上するが、安田がその直後のダンロップコーナーで渡辺のインをつき抜 き返す。そこから抜きつ抜かれつの激しいトップ争いのままレースは終盤へと差し掛 かっていった。
 そして29周目に渡辺が第1コーナーで安田のインを突いてトップに立つ。そして2位 の安田の猛追を交しながら逃げていく。しかし安田も離れない。そして最終コーナー。 バックストレートで渡辺の直後についた安田が最終コーナーでブレーキングを遅らせ て渡辺を抜きに出ようとするが、タイヤがスライドしてあわやコースアウトしかけて しまった。そして安田の猛追を振り切った渡辺がST600初優勝を果たした。

ライダーズコメント:(渡辺選手)
 「先にST600で30周していたんですが、かえって体のウォーミングアップがわりに なりました。JSB1000序盤こそ600からの乗り換えでペースがつかめなかったんですが、 調子がではじめてからはペースも安定して、冷静に上位を見ながらトップ集団につい ていけましたね。終盤、伊藤さんとバトルも、ST600で安田くんとバトルしたあとだっ たので、冷静に伊藤さんの動きを見ることが出来ました。ダブルウィンは、歴代のヨ シムラの先輩に続くということで、少しだけでも近づけたかなとも思うし、近年の全 日本では誰もやっていないWウィンだから、600と1000のWエントリーした甲斐があり ました。この調子をずっと続けて、最終的にはWタイトルを狙いたいです。」

ライダーズコメント:(秋吉選手)
 「マシンも自分も絶好調だったんですが、スタート早々からリアサスに異常が出て しまい固着してしまいペースを維持できませんでした。決勝になってから何かしら小 さなトラブルが続いているんですが、マシンもタイヤも状態は悪くないし、次のオー トポリスは地元・九州のコースなので、レースは10数年ぶりですがもう負けられませ んので再度優勝を狙っていきます。」

吉村不二雄監督コメント:
 「開幕戦、第2戦となかなか思うようなレースが出来ずライダー、メカニック共に 我慢のレースが続きました。時間はかかりましたが筑波で一気に爆発でき最高のレー スが出来ました。渡辺のWウィンはヨシムラにとって17年ぶりの快挙なので非常に感 動しました。このままの勢いで約2ヶ月後の鈴鹿8時間耐久レースに臨みたいです。ま た、今回このような結果が出せたのもスポンサー様のサポートがあってのことだと思 います。本当にたくさんのご声援ありがとうございました。」

レース開催データ
開催地 茨城県 筑波サーキット
天 候 雨(予選) / 曇時々晴(決勝)
観客数 1万3800人(2日間)
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