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MFJ全日本ロードレース選手権

Rd.3 スポーツランドSUGO

2019 JSB1000

日程サーキットライダー 予選1予選2レース1レース2
2019年5月25日、26日 スポーツランドSUGO
(宮城)
#12 加賀山 就臣 5位8位6位11位
#26 渡辺 一樹 8位7位リタイヤ6位
前戦鈴鹿から約1ヶ月。闘いの舞台は東北スポーツランドSUGOに移る。ここSUGOは全体で69.83mの高低差があるアップダウンの激しいコースで、平坦な場所がなく、常に上り、下りの繰り返しのテクニカルコース。中でも最終コーナーからホームストレートに掛けての10%勾配はマシンパワーが問われる。
緑豊かな山の中にあるのでこの季節は新緑が気持ち良い。このレースウィークは金曜日からずっと快晴。真夏を思わせる太陽が照りつけ気温も路面温度も上昇した。

前戦鈴鹿では渡辺一樹がチームベストでもある2分4秒台を出し、ヨシムラに約1年半ぶりの表彰台をもたらした。
従来はコンディション変化にマシンをアジャストすることが難しかったが今シーズンはセットアップの懐が深くなりベースが決まることが大きな進化だと渡辺。加賀山もヨシムラのマシンにアジャストし始めている。まだまだ本人の納得いく結果にはなっていないが着実にタイムも成績も上がってきており、そこに百戦錬磨の加賀山の経験値が加わればチームにとって良い方向に進むはずである。

金曜日に行われたART合同走行。1本目、渡辺は1分27秒195で4番手タイム。加賀山は1 分27秒684で6番手。午後に行われた2本目、気温も路面温度も上昇するコンディションながらも渡辺は26秒台に入れる1分26秒965の好タイムをマーク。加賀山も26秒台目前の1分27秒210まで詰めてきた。ART合同走行全体では渡辺が6番手、加賀山は7番手につける。

▼ 5月25日(土) 公式予選
土曜日行われた公式予選も朝から快晴。路面温度は50度近くまで上昇する。加賀山は5ラップ目に1分27秒120に入れたところでピットイン。各部の調整を行う。タイヤを新品に変えた2回目のピットインを終えると残り10分のところでついに1分26秒台に入れる。その翌周に1分26秒542をマーク。このタイムは従来のコースレコードに迫る。このタイムで決勝レース1の5番グリッドを獲得する。

渡辺は早くも4ラップ目に1分26秒台に入れる。その後も26秒台をマークするが、新品タイヤに交換してコースインするもトラフィックに引っかかりクリアラップが取れず最終ラップに1分26秒756がベスト。それでも自己ベストタイムをマークした。渡辺はレース1を8番グリッドからスタートする。
セカンドラップタイムで決定するレース2。渡辺は7番グリッド、加賀山は8番グリッドからスタートとなる。

▼ 5月25日(土) 決勝レース1
気温28度、路面温度48度、非常に暑いコンディションの中、25周による決勝レース1がスタート。加賀山が得意のロケットスタートを決めて5番グリッドから2番手で1コーナーに進入すると後続を抑えてオープニングラップを2番手で通過、駆けつけたヨシムラファンを喜ばす。3列目8番グリッドの渡辺は良いスタートを切りアウト側に寄せて6番手で1コーナーに進入、オープニングラップを7番手で通過する。

加賀山は2周目に1分28秒台までラップタイムを落としてしまい4番手にポジションダウンする。しかしすぐに27秒台に戻して6周目に1分27秒159のベストタイムをマーク、渡辺と共に6台による4番手争いを展開する。 「予選タイムからコンマ5秒落ちくらいのペースで走らないと勝負できない」という加賀山。まだマシンとタイヤのポテンシャルを100%引き出す走りができていないと悔しがる。加えて立ち上がり時にリアタイヤが挙動する問題も抱えていた。高い路面温度と25周の周回数の中でタイヤマネージをようやく掴んだときには前との差が開いてしまい6位でチェッカーを受ける。

渡辺は3周目に1分27秒1に入れてひとつ順位を上げる。さらに7周目には26秒台に入れる1分26秒761のベストタイムをマーク。4番手に浮上するとその後も26秒台~27秒前半のタイムで周回、4位集団を引っ張っていったが14周目の最終シケインで転倒を喫してしまう。ポイントを獲得すべくコースに復帰して周回するもののブレーキが効かなくなる症状が出たため安全を取って残念ながらリタイアを決めた。

▼ 5月26日(日) 決勝レース2
レース2決勝日も朝から晴天。朝のウォームアップ走行、加賀山は1分27秒387で4番手、渡辺は1分27秒613のタイムで7番手につけ、最後の確認を行う。

気温は35度を超え、路面温度は53度にまで上昇する厳しいコンディションの中、25周による決勝レース2がスタート。加賀山はスタート直前、クラッチミートの場所を探していたところクラッチが繋がってしまいマシンが一瞬動いてしまう。それがスタートにおける反則としてみなされライドスルーペナルティを科されてしまう。ロケットスタートに定評のある加賀山だが動揺を隠せずスタートで前に出ることができなかった。
渡辺7番手、加賀山8番手で第1コーナーに進入、その順位のままオープニングラップを終える。

今シーズン一番高い温度で迎えたレース2、各車ラップタイムペースが上がらず、渡辺も後半のスパートに備えてタイヤを温存させる走りで6番手につけていた。前車がペースを上げたので渡辺も続こうとするが思うようにペースが上がらない。渡辺はこのウィークに入ってから今までとは違う方向性にマシンセットを変えた。それによりバイクのキャラクターが変わりアジャストしきれずにいた。その結果ラップタイムペースを上げる事ができず6位でフィニッシュする。

ライドスルーペナルティを出された加賀山は8周目にペナルティ消化、19位までポジションダウンを余儀なくされる。レース2に向けてアジャストした結果フィーリングが良くなったという加賀山。他車が高い路面温度に苦しめられている中で、さほど苦にはならなかっただけに19番手まで落ちたのが厳しかった。周回ごとに順位を上げて猛追するも悔しい11位でフィニッシュ。

これで前半戦は終了、後半戦は鈴鹿8耐後の8月に開催される。チームはこれから鈴鹿8耐に向けて動き出す。想定外の暑さにネガな部分が出てきたが鈴鹿8耐を考えればこの時期に出てきたのは良かったとも言える。チーム、ライダー、スタッフ一丸となって鈴鹿8耐の頂点を目指す。

 

加賀山就臣 選手コメント

セクター4のタイム向上と立ち上がりでリアタイヤが動くムービングの解決が事前テストで見つかった課題です。レースウィークに入って課題の解決とタイムアップを同時並行で進めてきました。タイムアップは日ごとに達成して予選では1分26秒5まで詰められました。しかし、セクター4とムービングは解決できないままレース1を迎えてしまいました。スタートこそ上手く決めて2番手までポジションアップしましたがアベレージラップタイムの差が出てしまい、ズルズルと順位を下げてしまいました。そこからタイムアップを図りましたが課題が残ったままだったので4位集団に追いつくことはできましたが抜くことができませんでした。レース2に向けてチームが懸命にアジャストしてくれた結果、フィーリングはすごく良くなりました。
レース2のペナルティは、いわゆるフライングではなくスタート進行中にクラッチミートの場所を探しているときにクラッチが繋がってしまい一瞬だけマシンが動いてしまいました。それがレギュレーション違反としてライドスルーペナルティを科されてしまいました。その点ではチームに迷惑をかけてしまい申し訳ない気持ちでいっぱいです。その後追い上げていきましたが集中力が散漫になってしまいました。路面温度の上昇により他のみんなはペースが上がらなかった中で自分はアジャストが当たり上位に食い込めるチャンスでしたが悔しいレースでした。

 

渡辺一樹 選手コメント

事前テストは順調に項目を消化してレースウィークに入りました。FP1からFP2に向けて別の方向性のチャレンジを行ったところ「ここだ」という点を見つけました。但し、多少ネガな部分が出て、バイクのキャラクターが変わってしまう点も出てきました。悩みましたが全体的に少しずつ小さくまとまっていくよりも、多少足りない部分があっても尖った部分、つまり武器を作る方を選びました。バイクのバランスが変わってしまったのでウィーク中の時間を使ってセットを詰めることになりました。予選はクリアラップが取れず1分26秒7でしたが26秒前半までは詰められたと思います。レース1はペースも良くて確実に結果が残せる位置を走っていたのに転倒してしまい、検証することもできずチームに迷惑をかけてしまって申し訳ないと思っています。
レース2の序盤、周りのペースが思っていたほど速くなくてタイヤを温存させるためにも6番手のポジションを走行していました。中盤、後半詰めるためにペースを上げようとしたのですが上げることができず、そこからは我慢の走りとなりました。キャラクターが変わったバイクに合わせきれなかったと反省しています。但し、バイクのバランスが多少崩れてでも伸び代を生み出せるバイクのセットアップを見つけられたのは良かったかな、と思っています。

 

加藤陽平 監督コメント

事前テストでは順調にセットアップを進めましたが、ホンダとヤマハのファクトリー勢が我々からアタマ一つ抜け出しており、渡辺一馬選手(カワサキ)や水野涼選手(ホンダ)たちと団子のような状態でレースウィークに入りました。
渡辺一樹選手は鈴鹿で2位表彰台獲得をしたので、もっと上を目指して今までとは違う方向性のセットアップをレースWEEKにトライして評価を行っていました。今回菅生での2レースを使いそのセッティングの評価を行う事が出来、今後に向けてのアイディアになったと考えています。
加賀山選手に関して、予選では自己ベスト大幅に更新し決勝に期待を持ちましたが、なかなか決勝で彼本来の実力を出すのに苦労している様です。出来るだけ早く加賀山選手の実力を引き出し、上位陣と勝負出来る様にチームとしてサポートを続けていきたいと思います。レース2でのペナルティには弁解の余地は有りません。ベテラン選手ですから、充分に分かっていると思いますので今後の奮起に期待します。
2019年シーズンは新しい方向性のマシンにて進歩を実感していましたが、今回のレースで路面温度56度と、これだけ上昇した状態で走り、マシンセットアップを含め問題が顕著に出てきてしまった感はあります。他方、鈴鹿8耐という視点で見ると早めに問題として出てきたので解決に向けて取り組みやすい状態にあります。
来週にはいよいよ鈴鹿8耐のテストが始まります。そのテストでは沢山の開発アイテムが準備されており、今年の8耐に向けて非常に重要なテストになると考えています。一つ一つを積み上げて2019年の鈴鹿8耐では昨年以上の成績を残せるように頑張ります。

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JSB1000決勝 レース1正式結果

順位ライダーチームマシンタイム
1 高橋 巧 Team HRC CBR1000RR 36'12.423
3 中須賀 克行 YAMAHA FACTORY RACING TEAM YZF-R1 +6.828
3 野左根 航汰 YAMAHA FACTORY RACING TEAM YZF-R1 +7.173
6

加賀山 就臣

ヨシムラスズキMOTUL GSX-R1000R +30.560
リタイヤ

渡辺 一樹

ヨシムラスズキMOTUL GSX-R1000R -

JSB1000決勝 レース2正式結果

順位ライダーチームマシンタイム
1 高橋 巧 Team HRC CBR1000RR 36'21.938
2 中須賀 克行 YAMAHA FACTORY RACING TEAM YZF-R1 +3.340
3 野左根 航汰 YAMAHA FACTORY RACING TEAM YZF-R1 +6.769
6

渡辺 一樹

ヨシムラスズキMOTUL GSX-R1000R +22.675
11

加賀山 就臣

ヨシムラスズキMOTUL GSX-R1000R +56.050

JSB1000公式予選1

順位ライダーチームマシンタイム
1 高橋 巧 Team HRC CBR1000RR 1'25.641
2 野左根 航汰 YAMAHA FACTORY RACING TEAM YZF-R1 +0.400
3 中須賀 克行 YAMAHA FACTORY RACING TEAM YZF-R1 +0.691
5

加賀山 就臣

ヨシムラスズキMOTUL GSX-R1000R +0.901
8

渡辺 一樹

ヨシムラスズキMOTUL GSX-R1000R +1.115

JSB1000公式予選2

順位ライダーチームマシンタイム
1 高橋 巧 Team HRC CBR1000RR 1'25.718
2 野左根 航汰 YAMAHA FACTORY RACING TEAM YZF-R1 +0.400
3 中須賀 克行 YAMAHA FACTORY RACING TEAM YZF-R1 +0.621
7

渡辺 一樹

ヨシムラスズキMOTUL GSX-R1000R +1.045
8

加賀山 就臣

ヨシムラスズキMOTUL GSX-R1000R +1.064

JSB1000ポイントランキング

順位ライダーチームポイント
1 高橋 巧 Team HRC 144P
2 野左根 航汰 YAMAHA FACTORY RACING TEAM 120P
3 中須賀 克行 YAMAHA FACTORY RACING TEAM 116P
4 水野 涼 MuSASHi RT HARC-PRO.Honda 97P
5 渡辺 一馬 Kawasaki Team GREEN 96P
6 渡辺 一樹 ヨシムラスズキMOTUL 88P
7 秋吉 耕佑 au・テルルMotoUP RT 81P
8 加賀山 就臣 ヨシムラスズキMOTUL 81P
9 岩戸 亮介 Kawasaki Team GREEN 77P
10 前田 恵助 YAMALUBE RACING TEAM 55P