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MFJ全日本ロードレース選手権

Rd.2 鈴鹿サーキット

2019 JSB1000

日程サーキットライダー 予選1予選2レース1レース2
2019年4月20日、21日 鈴鹿サーキット
(三重)
#12 加賀山 就臣 7位6位6位7位
#26 渡辺 一樹 3位7位2位6位

開幕戦では渡辺一樹が2戦連続で4位フィニッシュ、今年からチームに加わった加賀山就臣はまだマシンと自分をアジャストしきれない中で8位と7位。渡辺は「マシンのベースセットの許容範囲が広がった」、加賀山も「今までのマシンとはコンセプトもセットアップも一歩先を行っている」と好感触を得た。
全日本ロードレース第2戦の舞台は三重県:鈴鹿サーキット。典型的なストップ&ゴーのもてぎに対して、アクセルを開けている時間が長い鈴鹿。真逆に近い性格のコースではあるが渡辺の「ベースセットの許容範囲が広がった」とのコメントが現すように基本仕様は変えずに鈴鹿に乗り込む。
今大会は四輪レースの国内最高峰Super Formulaと併催される鈴鹿2&4レース、さらに鈴鹿8耐への参加権を得るための8耐トライアウトを兼ねているため、エントリー台数71台と非常に多い。そのためAグループ、Bグループの2組に分かれて走行する。加賀山、渡辺共にAグループで走行する。

金曜日に行われたART合同走行。1本目、加賀山がグループ3番手につける2分6秒975の好タイムを出す。渡辺も4番手の2分7秒189。午後に行われた2本目。四輪が走った後はラバーが路面に残りグリップしにくくなると言われているが、そんな路面コンディションの中で渡辺が一気にタイムを伸ばす。2分5秒台に入れる。この2分5秒923というタイムで総合5番手。加賀山もわずかにタイムを更新するも6秒は切れず総合で7番手につける。

4月20日(土)公式予選
土曜日行われた公式予選。Aグループの公式予選は朝8時40分にスタートした。空気は冷たいが澄んだ青空が広がる。渡辺と加賀山は一緒にコースイン、一周ランデブー走行を行った後徐々にペースを上げて行く。加賀山は5ラップ目にこのウィークで最速の2分6秒468をマークして一度ピットイン。各部の調整とタイヤ交換を行い再びコースイン。入った場所が悪くなかなかクリアラップを取れず5秒台まであと一歩の2分6秒008をマーク。このタイムがレース1の予選7番手タイムとなる。
渡辺も6ラップ目に2分6秒631をマーク。そしてピットインの後の9ラップ目になんと4秒台に入れる!そのタイム2分4秒980。昨年までのコースレコードに迫る。ヨシムラにとってもベストタイム更新。会場からは響めきと歓声が上がる。レース1、渡辺はファーストローの3番グリッドからスタートする。
決勝レース1のグリッドはベストラップタイムで決定。 決勝レース2のグリッドは、セカンドラップタイムで決定する。加賀山はレース2、6番グリッドから、渡辺は7番グリッドからのスタートとなる。

4月20日(土)決勝レース1
14時45分、14周による決勝レース1がスタート。渡辺は1コーナー進入でイン側に寄ってきたライダーに前を塞がれ引かざるを得ず5番手で1コーナーに進入、しかしすぐにS字の進入でひとつ順位を上げ、その先のダンロップコーナー進入でも1台パスしてオープニングラップを3番手で通過する。
加賀山はスタート時にクラッチミートができない状況となり大きくウィリーしてしまい得意のスタートダッシュを決められずオープニングラップを8番手で通過する。
渡辺は2周目にベストタイム2分6秒551をマークすると3周目に2番手に浮上する。ここから渡辺一馬選手(カワサキ)、野左根航汰選手(ヤマハ)と3台による三つ巴の2番手争いを展開する。コーナーごとに順位が入れ替わる接近戦に会場内は盛り上がる。4周目に4番手に下がるも渡辺は冷静であった。想定以上に路面コンディションが変わった決勝レース、バトルでタイヤを使うよりは温存させるために後方から前の2台の動きを観察することにした。それでも2番手グループに留まるためには2分6秒台後半から2分7秒台前半でラップしなければならず難しい走りを要求される。12周目に3番手に浮上すると最終ラップで転倒した渡辺一馬選手、野左根選手をかわして2位でチェッカー。ヨシムラに今季初の表彰台をもたらした。
加賀山も水野涼選手(ホンダ)、秋吉耕佑選手(ホンダ)と三つ巴の5番手争いを展開。5周目に2分7秒423のベストタイムをマークする。しかしラップタイムが2分9秒台に下がった先行するライダーを抜くのに時間がかかり6位でチェッカーを受けた。決勝レース2への手応えを感じた加賀山はチームと最後の調整をしてさらなる上位を目指す。

4月21日(日)決勝レース2
レース2決勝日も朝からの晴天。朝8時のウォームアップ走行、加賀山は2分7秒026で6番手、渡辺は2分7秒604のタイムで9番手につけ、最後の確認を行う。
18周による決勝レース2スタート。加賀山は僅かに遅れ、前を塞がれてしまい4番手で1コーナーに進入する。しかしその先のダンロップコーナー進入で3番手、さらにスプーンカーブで2番手に浮上する。130Rでかわされるものの、オープニングラップを4番手で通過する。渡辺は5番手。
2周目のスプーンカーブ、加賀山はブレーキングを遅らせて3番手走行の渡辺一馬選手(カワサキ)のアウト側からクロスラインでインに飛び込みコーナー出口で3番手を奪う。序盤、加賀山はベテランらしい駆け引きと状況判断で後方から様子をうかがい終盤に勝負を仕掛ける作戦に変更して2番手争いグループの中で存在感を示す。
決勝レース2に向けてセットを大きく変えた渡辺は四輪走行後の路面コンディションの変化とそのセットで新品タイヤの性能を引き出す走り方の模索に時間を取られ、序盤にラップタイムペースを上げることができず8番手までポジションを落とす。しかし走りのアジャストができてくるとレース中盤の11周目に2分6秒台に入れ、13周目に2分6秒629のベストタイムをマーク。その後も 2分6秒台から7秒台前半のタイムで周回を重ねて徐々にポジションを上げる。渡辺は6位でチェッカーを受けた。
序盤、2番手グループの先頭に立つなど表彰台争いを展開していた加賀山。6周目に2分6秒723のベストタイムに入れると6秒台後半から7秒台前半のタイムで周回を続けて仕掛けるタイミングを図っていた。しかし徐々にタイムを上げられなくなり終盤には8秒台。我慢の走りで7位フィニッシュ。
2019年シーズンが開幕して早くも2戦目で表彰台を獲得できたことと、2分4秒台に入れられたことは大きな意義を持つ。トップとの差はまだあるものの表彰台争いができる位置でレースができるポテンシャルを持つことを確認できたし、チームのモチベーション向上にも寄与する。次戦SUGOではさらに良い流れが掴めるようにチーム・ライダー・スタッフ一丸となって取り組む。

 

加賀山就臣 選手コメント

予選タイムは自己ベストです。セクター区間をみるとさらにタイムを削れる状況でしたがトラフィックに引っかかり5秒台中盤も見えていただけに残念です。レース1はスタートでクラッチが張り付いてクラッチミートできずに大きくウィリーしてしまい得意のスタートを決められませんでした。ウィークに入ってから四輪走行後の路面コンディションが悪くなったときに上手くグリップを出せない状況が続いていました。決勝レース1の序盤もその影響でタイムを上げることができず集団から離されてしまいました。自分自身のバイクへのアジャストはステップアップできているのですが路面コンディションへのアジャストが遅れてしまいました。
チームメイトの渡辺選手が表彰台に昇ってくれたのでバイクのポテンシャルの高さは証明できたと思います。
レース2は"レースをした"という実感はあります。反面、まだ満足のいく成績を残すまでのセットアップや乗り方がまだできていないことも実感しています。序盤は2位争いの集団の中で走行していましたが前に出ても抜き返される状況だったので、集団の後方で様子を見て終盤に勝負を仕掛けることに変更しました。しかし、次第にタイムを上げることができなくなって終盤は離されてしまいました。タイヤのチョイスや乗り方も含めヨシムラのバイクのポテンシャルを100%引き出すアジャストできていなかったことが原因です。次戦に向けてネガの部分を改善していけば表彰台争いができるレベルまでは来ていると実感しています。

 

渡辺一樹 選手コメント

事前テストはパーツのテストが多くてセットアップに費やせる時間は少なかったのですが2分5秒台に近いタイムを出せたのでバイクを造る方向性を描くことができました。予選は一発のタイムとは言えチームにとってベストの2分4秒台を自分が出せたことを嬉しく思います。決勝レース1では抜き出ているトップに対して1度でもイン側に飛び込みたいなとは思ったのですがやはりそこはまだ差があるな、と実感しました。渡辺一馬選手と野左根航汰選手との2番手争いは後ろからタイヤを温存させながら様子を見てラスト数周で仕掛けようと考えていました。しかし"仕掛けどころ"で自分は遅くて、仕掛けどころでないところが強みになってしまっていたのでレースの組み立てが造りにくい状況でした。ファイナルラップのシケイン、明らかに前の二人はオーバースピードなのがわかったので自分はそのまま通過しました。ラッキーな面もありますがチームに久々の表彰台をプレゼントできたのは嬉しく思いますし、この早い段階で表彰台に立てたのはバイクの仕上がりが良いことのアピールにも繋がったと思います。
レース2は、レース1で出た課題解決のために大きく違うアプローチのセットに変えました。朝のフリー走行でも感触が良かったのですが、そのセットで新品タイヤを履くのが決勝レースで初めてだったため、タイヤの良いところを引き出す走り方にアジャストするのに時間がかかり序盤ペースを上げることができませんでした。試行錯誤していく中で次第にペースを上げて行くことができましたが仕掛けるところまでいくには時間が足りず残念でした。強いバイク、強いレースができるバイクに仕上がってきているなという実感はあります。一発のタイムとレースで強いバイクではある意味二律背反する部分はありますがそれぞれの良い部分を引き出す方向性が見つかったのは有意義でした。ここからスピードと強さを身につけるためにはバイクのバランスを変えていく必要がありますが、拠り所となるベースのセットアップが決まったことがすごく大きいです。

 

加藤陽平 監督コメント

レース1では渡辺選手が終始2番手争いを展開して我々にとって1年半ぶりの表彰台に昇ることができました。ひとつのステップを踏み、ライバルチームと勝負ができるところまで近づいてきたな、という実感はあります。今年ホンダさんの急成長振りが著しく、そこを詰めるにはまだ差はありますが目の前のレースをしっかり闘って次に繋げることでチームが成長していくと思うので、そう言う意味では良いレースだったと思います。
レース2ではリザルトだけをみれば6位と7位ですが、渡辺選手は3位集団の3番手渡辺一馬選手までコンマ3秒、2番手の水野選手までもコンマ6秒まで追い上げました。昨年はこの位置でレースをすることができなかったので、上位集団の中でレースをすることでマシンの開発レベルとスピードをアップさせることに繋がると感じました。
加賀山選手は特にレースになったときに序盤から終盤までのタイヤの使い方にまだ少し苦労しているな、と思います。但し、もてぎも同様でしたがレース1よりレース2の方が確実に克服しているのでさすがだなと思います。レース2は最終的には下がってしまいましたが良いレースを見せてくれたと思います。加賀山選手がヨシムラのマシンであの位置で闘うのは初めてのことなので今後の開発に向けてはとてもポジティブだと捉えています。予選も途中のセクタータイムをみると5秒中盤までいけるポテンシャルはあるな、と確認できたのでトラフィックに引っかからずあと1周アタックさせてあげたかったです。渡辺選手の予選タイム2分4秒台には大きな驚きと喜びがあります。(従来の)コースレコードに近いタイムを鈴鹿で出せた、ということが非常に大きな意義を持つと捉えています。ライダーが頑張ってくれたのはもちろん、タイムを出せるマシンに詰まってきていることも評価しています。

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JSB1000決勝 レース1正式結果

順位ライダーチームマシンタイム
1 高橋 巧 Team HRC CBR1000RR 29'23.628
2

渡辺 一樹

ヨシムラスズキMOTUL GSX-R1000R +16.698
3 野左根 航汰 YAMAHA FACTORY RACING TEAM YZF-R1 +26.300
6

加賀山 就臣

ヨシムラスズキMOTUL GSX-R1000R +36.217

JSB1000決勝 レース2正式結果

順位ライダーチームマシンタイム
1 高橋 巧 Team HRC CBR1000RR 37'49.976
2 中須賀 克行 YAMAHA FACTORY RACING TEAM YZF-R1 +16.857
3 野左根 航汰 YAMAHA FACTORY RACING TEAM YZF-R1 +20.010
6

渡辺 一樹

ヨシムラスズキMOTUL GSX-R1000R +20.714
7

加賀山 就臣

ヨシムラスズキMOTUL GSX-R1000R +26.734

JSB1000公式予選1

順位ライダーチームマシンタイム
1 高橋 巧 Team HRC CBR1000RR 2'03.874
2 中須賀 克行 YAMAHA FACTORY RACING TEAM YZF-R1 +1.006
3

渡辺 一樹

ヨシムラスズキMOTUL GSX-R1000R +1.106
7

加賀山 就臣

ヨシムラスズキMOTUL GSX-R1000R +2.134

JSB1000公式予選2

順位ライダーチームマシンタイム
1 高橋 巧 Team HRC CBR1000RR 2'03.963
2 中須賀 克行 YAMAHA FACTORY RACING TEAM YZF-R1 +0.990
3 渡辺 一馬 Kawasaki Team GREEN ZX-10RR +1.237
6

加賀山 就臣

ヨシムラスズキMOTUL GSX-R1000R +2.505
7

渡辺 一樹

ヨシムラスズキMOTUL GSX-R1000R +2.668

JSB1000ポイントランキング

順位ライダーチームポイント
1 高橋 巧 Team HRC 94P
2 野左根 航汰 YAMAHA FACTORY RACING TEAM 80P
3 渡辺 一樹 ヨシムラスズキMOTUL 73P
4 中須賀 克行 YAMAHA FACTORY RACING TEAM 72P
5 渡辺 一馬 Kawasaki Team GREEN 64P
6 水野 涼 MuSASHi RT HARC-PRO.Honda 61P
7 秋吉 耕佑 au・テルルMotoUP RT 57P
8 加賀山 就臣 ヨシムラスズキMOTUL 56P
9 岩戸 亮介 Kawasaki Team GREEN 49P
10 Zaqhwan Zaidi Honda Asia-Dream Racing with SHOWA 47P