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MFJ全日本ロードレース選手権

Rd.5 オートポリス

2017 JSB1000

日程サーキットライダー 予選決勝
2017年6月24日、25日 オートポリス
(大分)
#12 津田 拓也
#50 濱原 颯道
11位
6位
2位
12位

全日本ロードレース第5戦「KYUSHU MOTORCYCLEFESTA 2017」が大分県:オートポリスサーキットで開催された。

前戦のもてぎはコンディション変化にバイクが過敏に反応したため苦戦したが、冷静に対応したチームと津田拓也の走りで3位表彰台を獲得。濱原颯道はもてぎのコースレイアウトに苦戦しながらもウィークを通して多くの収穫を得た。
今大会は二週間のインターバルしかないタイトなレーススケジュールでの開催となったが、ヨシムラスズキMOTULレーシングは、ライダー・チームが一体となって闘いに臨んだ。

レースウィークの前週に行われたオートポリスサーキット事前テストは、2日間快晴の中、合計4本の走行が行われた。
津田は初日1分49秒354の4番手、濱原颯道は1分51秒111で12番手。
2日目、津田拓也が1分49秒237で3番手 、濱原は1分50秒430で9番手につける。

レースウィークの天気は雨の予報であったが、金曜日のART合同走行は時より日射しが差すドライコンディションとなった。
津田は1本目 1分49秒672、濱原は1分50秒615。2本目にはタイムを上げて、津田が1分48秒717と48秒台に入れて総合トップに立った。濱原も49秒台に入れる1分49秒385までタイムを上げ、総合5番手につけた。

公式予選(土曜日)
天気予報どおり朝から雨。加えて激しい濃霧に包まれ、午前中のプログラムは全て中止。
午後に先延ばしをし開催を試みるも天候が回復しないまま時間が過ぎる。
JSB1000クラスの公式予選も開催が危ぶまれたが、霧が晴れてきたタイミングを見計らい14:35、ノックアウト方式から35分間の計時予選に変更されて公式予選がスタートした。
結局この日、唯一開催されたプログラムがJSB1000クラスの公式予選となった。

予選開始から5周後、急に雨脚が強くなり土砂降りとなる。
津田は雨のセットを確認するために序盤は抑えめに周回し、ピットイン。その後セットをアジャストしてコースインをするタイミングで土砂降りの雨に見舞われてしまう。
雨脚が弱くなった後半にタイムアタックするも最終周に出した2分9秒735がベストタイムとなり予選11番グリッドとなる。
濱原は予選開始早々の3周目に2分8秒373のタイムを出す。雨脚が弱くなった後半にタイムアタックするもそのタイムを上回ることはなく、予選6番手を獲得する。
JSB1000以外のクラスは決勝日の朝に公式予選を行うためスケジュールが変更となり、JSB1000クラスは19周から17周に減算された。

決勝日(日曜日)
朝のウォームアップ走行時には前日からの雨は止み、時より青空が顔を出すほどまでに天候が回復した。
路面はウェットではあるが乾きつつある。津田は2分を切る1分59秒503のタイムで2番手につける。
濱原は2分1秒347で7番手につけ、微妙な路面状況をにらみながら決勝レースに向けて最後の詰めを行った。

JSB1000クラスの決勝レースが始まる前あたりから時折り陽が差す空模様が再び暗くなり雨が落ち始めた。
路面はみるみるうちに黒くなりウェット宣言が出されタイヤ選択が非常に難しいコンディションとなる。
雨はそれ以上強く降ることはなくハーフウェットの状態でサイティングラップが始まったが、ウォームアップ走行30秒前のボードが掲出された直後にスタートディレイとなり午後2時45分、15周に減算して決勝レースがスタートした。

レース1
津田は11番グリッドから絶妙なスタートを切りオープニングラップを7番手で通過する。
濱原は順位を落とし13番手でオープニングラップを通過、3周目に11番手まで順位上げるがここで濃霧による視界不良のため赤旗中断。
3周目までの順位がレース1の結果となった。

レース2
レース1の結果でグリッドに整列、周回数を12周とし仕切り直しで再開された。
津田8番グリッド、濱原11番グリッドでスタート。
津田はオープニングラップで急にスローダウンした他車と接触しそうになりフルブレーキング、その間に大きく順位を下げてしまい12番手でオープニングラップを通過する。
濱原はひとつ順位を上げて10番手。

津田はここから怒濤の追い上げをかけ3周目に1分50秒668の50秒台に入れる。その後も連続して50秒台で周回し、レース折り返しの7周目には5番手まで順位を上げる。
8周目には49秒台も見える1分50秒071の自己ベストタイムで表彰台圏内の3番手にまで順位を上げる。
津田は終始安定して50秒台で周回、ひとつ順位を上げて2位でチェッカーを受ける。

濱原は3周目に1分50秒841と50秒台に入れると周回毎に順位を上げて9周目には5番手となる。
11周目には前を行く渡辺一馬選手(カワサキ)を攻め、パスして3番手に浮上する。
その後、渡辺選手に抜き返され、ファイナルラップに第2ヘアピンの進入で勝負をかけ、レイトブレーキングでインを刺そうとするが曲がりきれず痛恨のオーバーランをしてしまう。
ヨシムラスズキMOTULレーシングとして2位、3位表彰台獲得かと期待されたが、大きく順位を落として12位でチェッカーを受けた。

雨と霧、天候に翻弄されたレースウィークであったが、チームはその時々で最良のセッティングを施し、ライダーも冷静に走行した結果が津田の2位表彰台に繋がった。
濱原は悔しい結果となってしまったが、果敢に表彰台争いを行ったので次戦以降に期待したい。

全日本ロードレースは次戦もてぎまで約2ヶ月間のインターバルが置かれる。
その間に鈴鹿8耐がひかえており、来週からは合同テストが始まるので、ヨシムラスズキMOTULレーシングは鈴鹿8耐での勝利に向けてチーム一丸となって準備を進める。

 

津田拓也 選手コメント

事前テストではいろいろと試したのですがタイムに中々繋がらず、その中でベストと思われるものを金曜日の走行で試したらトップに立て、アベレージタイムも良かったのでバイクとしてはまとまってきたと言う印象を持ちました。
予選は最初の3周をセットアップに費やし、一度ピットに戻ってネガティブな要素を潰しました。
これならいける、というセットでコースインをするタイミングで土砂降りの雨。
タイムアタックはできませんでしたが、そのセットで朝フリーは2番手につけられたので方向性が間違っていないことを確信し、「雨でもドライでもいける」とリラックスした気持ちで決勝レースに臨めました。
レース2のスタートでちょっとしたミスがあり追い上げようとした矢先、100Rでトラブルのマシンと絡みそうになりました。フルブレーキングで回避したため、順位が12番手以下にまで下がってしまい、かなり厳しい状況になりましたが、そこからは落ち着いて少しずつ追い上げ、まずは前にいる集団のトップには出ようと考えました。
結果的に10台以上を抜きながら、50秒台のアベレージで走れたので、ラップタイムとしては良かったと思います。
今回ウィークを通して路面温度が低かったので、もてぎの時に出てきたネガティブな要素は出現しませんでした。
まだ根本的な解決には至っていないので、メーカー、チーム、ライダーが一体となって、残り5戦をきちんと闘えるようなマシンに仕上げていかなければならないと思います。

 

濱原颯道 選手コメント

オートポリスは苦手意識があり好きなサーキットではありませんでした。
事前テストも調子は良かったとは言えトップとのタイム差が開いていましたし、金曜日のART合同走行でも49秒3まで上げて5番手につけましたが、自分のイメージしている走りに対してタイムが追いつけない印象でした。
予選は攻めて出したタイムではなく雨のオートポリスを掴むために走ったタイムで、車体の雨天時のネガティブな要素を知ることができたので朝フリーで良い感触で走れました。そこで雨でも晴れでもいけるかな、という思いを抱きました。
レース2のスタートで遅れて下位に沈んでしまい、そこから追い上げるレースでしたが、転倒しないこと、抜いた相手に抜き返されないことを意識して走りました。
1分50秒4のベストとアベレージタイムは想定よりも良かったです。
最後に勝負した渡辺一馬選手、藤田拓哉選手と自分、誰が表彰台に登ってもおかしくないタイムだったと思っています。
何も仕掛けない4位はイヤだと思ったので、ファイナルラップの第2ヘアピンで仕掛け、渡辺選手よりブレーキングを遅らせて進入たのですがリアタイヤが浮いてしまい止まりきれずに飛び出してしまいました。
今までは前半ついていって後半離されるレース展開でしたが、今回は追い上げていって最後に勝負を仕掛けたレースでしたので自信に繋がりました。
ですが3位表彰台には自分が登りたかったです。

 

加藤陽平 監督コメント

今は一歩一歩バイクを改善していくしかないので事前テストもコツコツと評価してバイク、タイヤの理解を深めていきました。ここオートポリスのレイアウトではもてぎでの問題は出にくかったのですが、結果このレースウィークはあまり混乱もなく進めることができました。
反面、今回は不安定な天候で電子制御もマシンのセットもドライやウェットの対応で複雑になっていましたが、ライダーもメカニックもミス無く落ち着いて仕事ができたのは良かったと思います。

津田選手はスタート直後にポジションを落としたにも拘わらず2位表彰台まで順位を上げてきたのは本人の頑張りですし、それがあったからこそポイントリーダーになれたのだと思います。
これを本当の意味で結果につなげるには後半戦のマシンの出来次第だと思います。

濱原選手は一歩一歩確実に階段を登っているかな、と感じられました。
決勝レースも50秒台で走れたのは9月のレースに向けて良い材料となると思います。
ファイナルラップは勝負に出た結果なので、この経験を次に活かしてくれることでしょう。もし勝負しなかったらこの次同じような状況になったときも勝てませんので、今後の成長が楽しみです。

これから鈴鹿8耐のテストが始まり、合同テストで2週連続して走行できる環境となりますが、そこには全日本ロードレース前半戦の結果を踏まえた対策をし、マシンを仕上げていきたいと思います。
津田選手とジョシュ・ブルックス選手、シルバン・ギュントーリ選手の3人は十分実績のあるライダーですので、彼らが気持ち良く乗れて実力を出せるマシンを造っていくのが自分達の役割だと思っています。

そして8耐後の全日本後半戦は、しっかり作り込んだマシンで中須賀選手、高橋巧選手との勝負に持っていきたいと思います。

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JSB1000決勝レース正式結果

順位ライダーチームマシンタイム
1 中須賀 克行 YAMAHA FACTORY RACING TEAM YZF-R1 27'58.887
2

津田 拓也

ヨシムラスズキMOTUL GSX-R1000R 28'15.006
3 渡辺 一馬 Kawasaki Team GREEN ZX-10RR 28'15.300
12

濱原 颯道

ヨシムラスズキMOTUL GSX-R1000R 28'38.085

JSB1000公式予選

順位ライダーチームマシンタイム
1 浦本 修充 Team KAGAYAMA GSX-R1000 2'03.970
2 荒瀬 貴 TEAM IZUMI With マッハ YZF-R1 +0.198
3 加賀山 就臣 Team KAGAYAMA GSX-R1000 +1.583
6

濱原 颯道

ヨシムラスズキMOTUL GSX-R1000R +4.403
11

津田 拓也

ヨシムラスズキMOTUL GSX-R1000R +5.765

JSB1000ポイントランキング

順位ライダーチームポイント
1 津田 拓也 ヨシムラスズキMOTUL 95P
2 渡辺 一馬 Kawasaki Team GREEN 94P
3 高橋 巧 MuSASHi RT HARC-PRO. Honda 92P
4 藤田 拓哉 YAMALUBE RACING TEAM 84P
5 濱原 颯道 ヨシムラスズキMOTUL 72P
6 近藤 湧也 GBSレーシング YAMAHA 58P
7 野左根 航汰 YAMAHA FACTORY RACING TEAM 57P
8 中冨 伸一 HiTMAN RC甲子園ヤマハ 53P
9 浦本 修充 Team KAGAYAMA 52P
10 松崎 克哉 Kawasaki Team GREEN 49P