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MFJ全日本ロードレース選手権

Rd.9 鈴鹿サーキット

2015 JSB1000

日程サーキットライダー 予選1予選2レース1レース2
2015年10月31日、11月1日 鈴鹿サーキット
(三重)
津田 拓也 3位 2位 2位 2位

全日本ロードレースの最終戦が三重県・鈴鹿サーキットで開催された。
最終戦は2レース制、さらにボーナスポイントとして3ポイントが付加されて開催される。
ヨシムラ スズキ シェルアドバンスにとって鈴鹿サーキットは今シーズン開幕戦でポール・トゥ・ウィンを達成した得意とするサーキットである。
前ラウンド岡山戦での悔しさを払拭するべく高いモチベーションで鈴鹿サーキット入りした。

今大会は事前テストが無かったので木曜日に特別スポーツ走行が行われ、通常よりも一日早く始まるレースウィークとなった。
特別スポーツ走行、津田は2分7秒674の総合4番手で初日を終える。
翌金曜日に行われたART合同走行。
津田は6秒台に入れる2分6秒889の2番手をマーク、「開幕戦鈴鹿の再現を行い、さらに上積みをして闘いに臨む」と言っていた加藤陽平監督の言葉通り、マシンのセットアップは順調に進んだ。

▼10月31日(土)公式予選
「トップ10サバイバル」方式が採用された。公式予選Q1(計時予選)で、レース2の全グリッドとレース1の11位以下が決定する。
Q1通過の上位10名が「トップ10サバイバル」に進出してレース1のポールポジションから10番グリッドを決定する。
トップ10サバイバルは6周で争われ、計時1周につき2名ずつ脱落していく。1周目は10名、2周目は8名、3周目は6名で争われ、最終的に残った2名が2周のタイムアタックを行い、速いタイムのライダーがポールポジションとなる。
6周のフルタイムアタックとなり、ライダーにとって1周たりとも気を許せない厳しい予選となる。

津田はQ1を2分6秒788のタイムで3番手通過。レース2はフロントロー3番グリッドからのスタートとなる。
そして迎えた『トップ10サバイバル』、津田は1周目を2分6秒575、この週末のベストタイムで2番手通過する。
2周目も2分6秒682と2週連続6秒台で周回、2番手で通過する。その後も集中力を切らすことなくコンスタントに6秒台に入れて中須賀選手(ヤマハ)と最後の2台に残り、2周のタイムアタックを行った。残念ながらポールポジションは獲得できなかったが、レース1を2番グリッドからスタートする。
開幕戦鈴鹿の決勝レースのファステストラップが2分7秒049で6秒台には入れなかったが、今日は6秒台を4周にわたって連続で入れたことは大きな進化であり、マシンのセットアップがまとまっていることを表している。

▼決勝レース
事前の天気予報では雨マークがついていたがこのレースウィークは好天に恵まれ、公式予選までの全セッションをドライコンディションで行うことができた。
決勝日も朝のウォームアップ走行の時間には青空が広がりヒンヤリとした清々しい空気の中で決勝日は始まった。
今大会の決勝レースはレース1:10周、レース2:20周と従来とは違う周回数で開催される。
レース1はスプリントレース、レース2は開幕戦鈴鹿と同じ周回数で行われる。性格の違うレースへの対策を講じたヨシムラ スズキ シェルアドバンスは、レース1:フロントロー2番グリッド、レース2:フロントロー3番グリッドからスタートする。

・レース1
午前11:15スタート予定だったが、ウォーミングアップ走行中に転倒事故が発生したためスタートディレイ。
1周減算され9周の超スプリントレースとなった。薄陽がさす中で決勝レーススタート!
ホールショットは高橋巧選手(ホンダ)が奪う。津田はスタートディレイの間にクラッチに少し負担をかけてしまい、スタート時にタイヤが空転、ほんのわずかな時間であるがその僅かなロスで5番手で1コーナーに進入する。津田は最初の2周こそ2分7秒台で周回するも、その後は6秒台に入れてさらにペースを上げてくれる。土曜日のトップ10サバイバルで6秒台で決勝レースをラップできる自信を持っていた津田は3周目に4番手に、7周目には渡辺一樹選手(カワサキ)をかわして3番手に上がる。その7周目には2分6秒370と予選よりも速いラップタイムをたたき出した。前を行く高橋選手の後ろから冷静に様子を伺っていた津田はコーナーで高橋選手(のタイヤが)厳しそうなのを見抜くと最終ラップのバックストレートで高橋選手をパス、見事2位表彰台を獲得した。

・レース2
15:15スタート予定は、J-GP2クラスの赤旗中断の影響で20周から5周減算の15周で争われることになった。
朝のうちは青空が広がっていた鈴鹿サーキットだがレース2の頃には曇り空。少し涼しいコンディションの中でレース2のスタートが切られた。
ここ最近の課題であった「スタート1周目のポジション取り」を見事にクリアした津田はホールショットを奪う!ランキングトップの中須賀克行選手(ヤマハ)を従えてオープニングラップを制する。レース2でも津田は2分6秒台で周回、トップのまま周回を重ね、レース折り返しを迎える8周終了、9周目に入ったスプーンカーブで転倒したマシンがコース上に残ったため赤旗中断となる。8周ではレース成立規程周回数に達していないため、第1レースとして扱い、8周終了時点の順位を第2レースのグリッドとして残り7周の超スプリントレースとして再開した。
ホールショットは渡辺一樹選手が奪い、津田は2番手の好スタートを切る。逆バンクで渡辺選手をかわすと津田はオープニングラップ制してコントロールラインを通過する。2周目に中須賀選手にかわされて2番手となるが、このレース2の第2レースでも津田は2分6秒台を連発、中須賀選手の後を追うがそのままチェッカー、レース2を2位表彰台で終えた。津田はレース1もレース2も2位表彰台を獲得、25ポイントずつ50ポイントを獲得して2015年のシーズンをランキング4位で終えた。

もちろんこの結果には満足している津田とチームではない。しかし、圧倒的な速さでポール・トゥ・ウィンを達成した開幕戦鈴鹿でも決勝レース中のラップタイムは2分6秒台に入れる事ができなかったのに対して、最終戦では2レース(正確には3レース)とも6秒台で走れるパフォーマンスを見せることができたのは今年一年の成果だと言える。現状に満足することなく、これからもヨシムラ スズキ シェルアドバンスは常に高い目標に向かってライダー、チーム、共に進化していく。

今年一年間、ヨシムラ スズキ シェルアドバンスレーシングチームへの熱いご声援を誠にありがとうございました。

 

津田拓也 選手コメント

このレースウィークはマシンのセットアップが決まっていたのでマシンに合わせて自分の乗り方をセッション毎に試してアジャストする余裕がありましたので、自信を持ってコースインすることができました。
それが予選でも決勝でも良いタイムで走れたとことに繋がっていると思います。
レース1のスタートは、ディレイの間にクラッチに負担をかけすぎてしまい、ミートすることができず空転して出遅れてしまいました。しかし、徐々にペースを上げることができて6秒台で周回することができました。高橋選手の後ろから見ていて厳しそうだと思い、自分はレース後半にベストラップを出せたので「これは抜ける」と思い最終ラップのバックストレートで抜くつもりでした。レース2もそうですが、中盤から後半にかけてタイムアップして最後にベストタイムを出せるのがわかったので自信はありました。それは昨日のQ2(トップ10サバイバル)で6秒台で走ったことからわかっていました。
レース2の赤旗中断も「これからタイムを伸ばせる時だったのに」と言う悔しい思いをしていたらあのペースで走れなかったかもしれません。赤旗中断になった時「せっかく良いペースで走れてきたのでもう少し走りたかったな」と言うような気持ちでしたので「もう一回走れるんだ、もっと試してみたいな」という喜びに近い感覚でした。それは今年一年間の経験、勉強の中から芽生えてきた気持ちだと思います。
今年の前半戦は背伸びし過ぎてマシンのセッティングを変な方向性に向かわせたり、転倒したりして、チームには良いバイクに導けず、自分が見えていなかったことが反省点です。今回のように自分にできる範囲内のことをキッチリやって去年の自分を超えるイメージができれば良い結果がついてくると思います。そこを今後の課題として取り組みたいと思います。

 

加藤陽平 監督コメント

このレースウィークは初日の木曜日と金曜日の1本目以降、マシンのセッティングは変えていません。その結果が今回の予選、決勝レースをもたらせたと思っています。今、自分達が出来る事というところでは計画通りに進んだと思います。予選のQ1ではマシンに若干のトラブルが出てしまい、拓也本人はもっとタイムを出したかったと思うので、その点ではライダーに申し訳ないことをしてしまったと思っています。トップ10サバイバル予選、初回のモテギでは、まさかの6番目でノックアウトだったのであまり得意ではないのかもしれませんが、今回のトップ10サバイバルは、本当に良いペースで走ってくれました。あの予選があったので今回の決勝レースの結果が得られたのかな、と思えるくらいしっかりとやってくれたと思います。10周と言うレースの中でスタート失敗したのは拓也も焦ったとは思いますが、その中でしっかりとリズムを掴んでペースを上げていって最終ラップで高橋選手をとらえて2位表彰台獲得できたのは収穫だったと考えています。決勝レースのペースも予選よりも速いタイムで走れましたし、良いレースではありました。その時の状況やグリップレベルで変わってきますが今回2分6秒台の決勝レースタイムはひとつの目標にしていました。レース2のホールショットはレース1の後にデータを付け合わせて拓也と話して対策を講じた結果ですのでチームスタッフも喜んでいました。
拓也はスピードはあるけど持続できないと言う課題がありますが、マシンに自信を持って乗る事ができれば予選で6秒台で4ラップしたり、決勝レース中でも6秒台で走ることができます。拓也が自信を持って乗れるようにマシンを用意するのが自分達の役割だと思っています。
今シーズンはしっかりとレースができた時は自分達の力を証明することができましたが、安定して出す力がライダーにもチームにも足りない部分はあるのかな、と感じたシーズンでした。今回のようにライダーが自信を持ってレースできるようなペースやテストの環境をどれだけ作って上げられるか、が今後の課題ですし、勝つためには必要な事だと思っています。

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JSB1000決勝レース1正式結果

順位ライダーチームマシンタイム
1

中須賀 克行

YAMAHA FACTORY RACING TEAM YZF-R1 19'00.400
2 津田 拓也 ヨシムラスズキシェルアドバンス GSX-R1000 +3.734
3 高橋 巧 MuSASHi RTハルク・プロ CBR1000RR +0.184

JSB1000決勝レース2正式結果

順位ライダーチームマシンタイム
1

中須賀 克行

YAMAHA FACTORY RACING TEAM YZF-R1 14'46.728
2 津田 拓也 ヨシムラスズキシェルアドバンス GSX-R1000 +3.588
3 渡辺 一樹 Team GREEN ZX-10R +3.125

JSB1000公式予選(トップ10サバイバル)

順位ライダーチームマシン
1

中須賀 克行

YAMAHA FACTORY RACING TEAM YZF-R1
2 津田 拓也 ヨシムラスズキシェルアドバンス GSX-R1000
3 高橋 巧 MuSASHi RTハルクプロ CBR1000RR

JSB1000ポイントランキング

順位ライダーチームポイント
1 中須賀克行 YAMAHA FACTORY RACING TEAM 203P
2 高橋 巧 MuSASHI RTハルクプロ 149P
3 渡辺 一樹 TEAM GREEN 135P
4 津田 拓也 ヨシムラスズキレーシングチーム 129P
5 柳川 明 TEAM GREEN 116P
6 山口 辰也 TOHOレーシングwithモリワキ 113P
7 野左根 航汰 YAMALUBE RACING TEAM 111P
8 秋吉 耕佑 au & テルル・Kohara RT 88P
9 中富 伸一 HiTMAN RC甲子園ヤマハ 81P
10 浦本 修充 MuSASHi RTハルク・プロ 76P