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鈴鹿8時間耐久ロードレース

第41回大会 レースレポート

2018 SUZUKA 8HOURS WORLD ENDURANCE CHAMPIONSHIP

6月末から今年の鈴鹿8耐に向けたテストがスタート。『だれが乗っても安定して速いマシンを作ることが、様々なアクシデントが起きうる鈴鹿8耐で勝つことに繋がる』という加藤陽平監督の狙いから、津田拓也、シルバン・ギュントーリ、ブラッドリー・レイ、渡辺一樹のライダー4人のラインナップをいち早くアナウンスした今年のヨシムラスズキMOTULレーシング。7月5日・6日、10日~12日とさらにテストを重ねていく中で、最終的にチームは津田、ギュントーリ、レイの3人で戦うこととし、渡辺はスズキ勢全体での上位入賞を果たすべく、S-PULSE DREAM RACING・IAIからレースに参戦することとなった。

7月5日・6日は雨、10日から3日間はドライというコンディションでテストが行われ、いよいよ26日からレースウィークを迎えた。直前まで連日真夏日が続いた鈴鹿市だったが、直前に台風12号が太平洋上に発生。しかも夏の高気圧が朝鮮半島から北日本方面を覆い、この高気圧に行く手を阻まれるような形で台風12号は南へ向かうという異常な進路を取ることが予想された。このことから、決勝日前後に近畿地方直撃という最悪の事態が想定され、関係者は連日、天気予報を睨みながらスケジュールをこなしていくこととなった。

26日早朝には鈴鹿地方をゲリラ豪雨が襲い、少しウエットパッチが朝まで残るコンディションとなった。気温は結果的に、最高気温32度とテスト時よりは4度から5度ほど低い気温での初日スタートとなった。この日の走行は午後13時30分から1時間、15時45分から45分間、16時45分から45分間の3回の公式練習が予定されていたが、1本目のセッションで赤旗が2回出てしまい、その影響で2本目は15時50分から45分間、3本目は16時50分から45分間とされた。その中でヨシムラスズキMOTULレーシングは1回目 2'08.559で3番手、2本目2'08.750で4番手、3本目2'09.026で4番手と、安定して上位に付けた位置で初日をスタートした。

7月27日(金)公式予選

午前中に2時間のフリー走行を行い、午後は各ライダー2回ずつの計時予選20分間のセッション、合計6セッションが行われた。さらにその後はウィーク初のナイトプラクティスが1時間設けられている。台風の影響はなく、朝8時に一瞬雨がパラついたが、その後は回復。気温も上がり、路面温度は最高で53度まで上昇する真夏日となった。
フリー走行では津田が2'07.922をマークし、4番手に付けた。
午後の予選では、最初に津田が走行し、2'07.204で3番手に付ける。続いてギュントーリが2'07.981で4番手、さらにレイも2'07.580と7秒台をマークして4番手に付ける。2回目は津田が2'08.824で9番手、ギュントーリ2'08.459で6番手、レイ2'08.015で4番手となった。予選は3人のアベレージタイムで競われることから、チームのタイムは2'07.588で総合4位となり、翌日のトップ10トライアルへ駒を進めることとなった。

7月28日(土)トップ10 計時予選

台風が近畿地方を直撃する予報が出されたことから、土曜日午後のトップ10トライアルは1台ずつタイムアタックしていく中でコンディションが急変し、イコールにならないことが懸念され、トップ10台による計時予選形式に変更された。このトップ10トライアルの予選では2'06.642のタイムをレイがマークし、5番手からスタートすることとなった。またタイムアタック開始早々、津田がシケインで転倒してしまったが、ライダー、マシンともに大きな影響はなく、チームは着々と決勝へ向けた準備を進めていった。

7月29日(日)決勝レース

日曜早朝に台風が近畿地方に上陸。早めに台風は鈴鹿地方を過ぎていったが、その影響で雨が時折パラつく、予断を許さない状況の中でチームは決勝までの準備を進めることとなった。やっと青空が顔を出したかと思うと直後に小雨がパラつき、先がまったく読めない。なんとかドライでスタートできるかに見えたが、スタートまで10分を切った11時23分ころには雨が強く降り出してしまい、結局はウエット路面でレースがスタートすることとなった。上位陣はみなレインタイヤを装着。チームもレインタイヤを装着してスタートライダーのギュントーリをコースに送り出した。
まずまずのスタートを切ったギュントーリは4番手でオープニングラップをクリア。4周目には3位に上がる。序盤はフルウエットだったが雨は止み、台風の影響で風もあることから、太陽が顔を出すと路面は一気に乾いていく。イレギュラーピットインでタイヤを交換し、ハイペースでのラップを刻むのか、あるいはルーティンのピットインを守り、当初の作戦通りで8時間先のゴールを目指すのか。二者択一が迫られる。 そこでチームはいち早く動き、攻めの作戦に出た。
上位陣の中でいち早く14周目にギュントーリをピットインさせ、スリックタイヤに変えてコースに戻したのだ。ラップタイムはそれまでの2'20秒台から一気に12秒、さらに10秒台へ。この攻めが功を奏し、上位陣のピットインが終了した19周目にはトップに出た。その後、ライバルにパスされはしたが、離される事なく安定して3番手を走行。再びトップに出るタイミングをうかがう。
ところがスタートから約1時間経過した26周目のMuSASHiシケインでギュントーリは周回遅れに前を塞がれる形でコースアウト。軽く転倒を喫してしまった。すぐにマシンを起こし、再スタートを切ったギュントーリはピットに戻り、チームはマシンを修復。レイにライダー交代し、戦列に復帰したが、マシンに違和感を感じたレイは、次の周に再びピットイン。順位を58番手まで落としてしまう。
その後はレイ、津田ともに安定してラップし、順位を上げていく。
スタートして5時間経過後の午後4時45分あたりにまたしても雨が降り、路面は完全ウエットに。スリックタイヤでこれをしのぐ苦しい時間帯もあったが、3人とも安定したラップタイムを刻み、午後7時半に10位でチェッカーを受けた。

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加藤陽平 監督コメント

3人のアベレージも良いレベルに持って行くことができて、今年はヤマハファクトリー、カワサキファクトリー、ホンダファクトリーの3強にしっかりと食らいつくことができるという手応えを感じていました。瞬間的なスピードではまだ上回ることはできていませんが、三人ともテストから予選までの流れの中で7秒台ラップができていましたし、その部分はレースで強みになると考えていました。レースは先が読めないコンディションとなり、ファクトリー3チームの戦いも、外から見ていて苦労している部分が見え隠れしていました。そんな中、序盤のウエットからドライに変わる状況で、ウチはいち早くタイヤ交換をして勝負を仕掛けたわけですが、それでトップに出ることもできましたし、そこまでのタイヤチョイス、チームとしての戦略はうまくいっていたと思います。転倒は残念ですがそれはもう、仕方ないですね。荒れたコンディションの中でもう少し勝負できたかな、という手応えはあったので、上位3チームに加わってどこまで戦えたか、それは見たかったですね。応援して頂いたファンの皆さん、2年連続で序盤に脱落と言う結果となり申し訳有りませんでした。チーム、マシン、ライダー共に力を付けて来期もチャレンジして行きたいと思いますので、今後とも変わらぬご声援宜しくお願い致します。

津田拓也 選手コメント

今までの8耐の中でいちばん苦しい流れのレースになってしまいました。テストも一回目で転んでしまい、トレーニングもその影響から遅れ、万全ではない状態でレースに臨まざるを得ない状況となり、本当に苦しかったです。でも、そうした厳しい状況の中でも、自分ができることは精一杯チャレンジし、結果に繋げることはできたのかな、と思います。レースウィークに入って、バイクも乗りやすくなってきていて、結果的にシルバンが転んでしまいましたが、転倒は仕方ないと思います。ただ、その後のマシンの状態が良くなく、マイナートラブルを抱えた状態で走り続けなければならなかったので、その部分では少し不完全燃焼ではあります。レースは本当に難しいですね。でもこの経験を全日本の後半戦に生かし頑張ります。

シルバン・ギュントーリ 選手コメント

鈴鹿8耐はいつもタフなレースだけど、今年は特に難しいレースになったね。スタートはすごく上手くいって、一瞬だけどトップにも立てたし、最初の1時間は本当に順調だった。バイクもすごく良いフィーリングで乗ることができていたし、高いアベレージを刻めると確信できていたから、冷静かつアグレッシブにライディングを楽しんでいたよ。ところがバックマーカーが急にラインを変えてきて、僕の前を塞ぐ形になってしまったことから、避けようとコースオフしたら、軽く転倒してしまったんだ。8耐はハイペースな戦いだし、そのアクシデントでトップ争いから脱落はしてしまったけど、戦い続けることに集中して、とにかく順位を一つでも上げることだけを考えて走ったよ。転倒は残念だったけど、とてもポジティブなレースウィークだったよ。バイクは安定して速かったし、ヨシムラチームは素晴らしいチームスピリッツを持っていて、十分な準備をし、レースを戦った。今年は表彰台に登れなかったけど、このチームの力を持ってすれば、ポディウム獲得は難しいことではない。ニューGSX-R1000も強力なマシンだし、また是非このチームでレースを戦いたいね。

ブラッドリー・レイ 選手コメント

ヨシムラチームにこの鈴鹿8耐のメンバーとして呼んでもらい、テストから通してとても価値のある経験をすることができました。
レースでは、シルバンが難しいコンディションの中でスタートを切り、雨の中で素晴らしい走りをしていました。不運なことに、バックマーカーに前を塞がれて転倒してしまったけれど、その後もチームは一丸となってファイティングポーズを崩さずに最後まで戦い抜きました。もっと上を狙えたので、残念ではありますがこれもレースなので、最後まで努力して得た10位という結果には誇りを持ちたいと思います。
自分にとって初めての日本でのレース、初めての鈴鹿サーキット、そして初めての耐久レースという初めて尽くしの中、この素晴らしいチームの一員として鈴鹿8耐を戦えたことをとても嬉しく思いますし、とても楽しかったです。
また是非日本に戻ってきて、このチームのライダーの一員として8耐を戦いたいと心から望みます。