金属の素材を金型に移し、圧力を加えて形成させることで金属内部の空隙(くうやく)をつぶし結晶を整え強化したものを鍛造と言います。このような工程で造られたピストンを鍛造ピストンと呼びます。ピストン裏側にある黒い筋のような跡が鍛造ピストンの証である「鍛流」と言われるものです。「鍛流」は製作上に生じるもので、これが金属組織の密度を著しく高め、粘りのある強靭なピストンに仕上がるのです。鍛造という製法は一般的な鋳造(※)に比べ手間もコストもかかりますが、ハイパワーと耐久性を両立させるために、ヨシムラはあえて鍛造を選択。そのため、11.5 : 1という高圧縮を実現できたのです。(STD 9.4 : 1)
※鋳造…液体にした金属を鋳型に流し込み、冷やして固めたもの。
ピストン脇にあるライン(溝)は、右側写真A.B.Cでそれぞれ幅や深さが異なります。このヨシムラ独自のラインのプロファイルにより、ピストンとライナー間の油膜を最適な状態に保ちます。いかなる状況下においても安定した作動性と耐久性の向上を可能にしました。



